5話〜偽りの笑顔を浮かべる少女は空に嘆く〜 ページ20
………どうやら私は病気のようだ。それも、かなり重症な。
なぜか雲が見当たらず、澄んだ青色の空はいくつかの星と月のようなものが光っている。
……訳が分からない。
時計を探してみると、時計が指す時刻は「1時」だった。
「いち、じ………」
多分、この時計が指す時刻は「午後1時」……「13時」の事だろう。
そんな太陽が爛々と輝いていそうな時刻に、なぜ月と星が見える？
まず、この世界は一体…？
訳の分からないまま、立ち上がり少し考えを巡らせてみた
あの時私は、家にいた。
暇だったから少し本を読んで、暇だったから少し予習や復習をやって、暇だったから布団に寝転がりぼーっとしていた。
暇で暇で仕方がなかったのだ。
少し肌寒いと言えば肌寒いのだが、温かいと言えば暖かい。
そんな微妙な気温にうんざりしながら、半そでのパーカーの上に薄手のカーディガンを羽織った
特に何かする予定もなかったのだが、外へ行きたかったのだ
少し前に、私は学校を卒業した。あと少しで高校生だ。
受験はもう終わらせており、あとはこのどうでもいい春休みをどうにかする以外にやることはなかった。
家にいても何もない。
外に行っても何もない。
だから、少しだけでも「やること」のある学校は、いい暇つぶしだったと言えるだろう。
でも、今日は少し頑張った自分へご褒美をやろうと思った。
あまり人は来ないのだが、落ち着いた雰囲気の古本屋。
そこで私は本を買おうとした、のだが………
「……？」
ひゅ、と喉から音がした
その瞬間……酸素が上手く入ってこなくなった
何故？なぜ、ナゼ、何故？？
パニックに陥ってしまった脳内をなんとか落ち着かせようとゆっくり深呼吸をしようと試みるのだが…息を吸っても酸素が入ってくる感じがしないのだ
…ありえない。
どれだけ勉強したって、こんな風になる症状は聞いた事がない
意識が途切れる瞬間、私が最後に見たもの。
それは、本まみれの世界だった。
……そこで私は、絶望を感じながら意識を手放した。
『ようこそ』
続く
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沙奈(綾妹です) - ゆるねのさん» ありがとうございます(*´∇｀*) (2018年7月23日 10時) (
レス) id: c2ed3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるねの(プロフ) - 沙奈(綾妹です)さん» http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Funuserlov5/こちらの作品が分かりやすく教えてくれますよ……！ (2018年7月23日 8時) (レス) id: 9334e66444 (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(綾妹です) - cssのやり方がわからないんです！教えてくれませんか？ (2018年7月23日 5時) (レス) id: c2ed3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるねの(プロフ) - 武井英太さん» そう考えると物凄い紛らわしい題名ですね…(笑) コメントありがとうございます！見ていられないような事もあるかもしれませんがこれからも読んでほしいです！ (2018年4月7日 11時) (レス) id: dbc60930cc (このIDを非表示/違反報告)
武井英太 - この小説の題名を見て三角関係ということを予想した← (2018年4月6日 15時) (レス) id: 9e1dc55563 (このIDを非表示/違反報告)
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