〜少女に執着する少年は魔法を知る〜 ページ15
「……まず。僕らは先生じゃないから分かりにくいと思う。まぁお前の横にいるそこの金髪女は授業量多すぎてかなりドン引きするけれど難しいものは難しい。何せ魔法は教え教えられよりかは感じろってものだから。
…あ、あと名前は?紛らわしい。」
ずんずんと進みながら「寧々」と名乗った人は説明をしてくれる。
「はーい、僕湊って言いまーす。御縁湊でーす。」
「……水宮、玲愛です。」
小さな声で自分の名前を言った隣の女の子の声は、多分小さくて周りの僕達にしか聞こえないものだったかもしれない。
…でも、なぜか……僕にはすごく大きなものに聞こえた。
この感覚は、なんとなく知っているし分かっている。
…僕が、一番嫌いな感覚だ。
その後に、寧々の説明に合わせて伊織って人も口を開いてくれる
「この世界は魔法界といって、玲愛や湊が元々住んでいた場所じゃない。元々住んでいた場所からすれば空に位置した場所…かな。
地球を覆うようにして魔法界は広がっている。地面なんかすごくて、じっと目を凝らしていけば徐々に透けていくんだけど…意識をそこから離せば、さっき歩いていた地面と同じような状態になる。」
そう言われて、地面を見てみると徐々に透け始めて雲が見え始める。
…雲が見えるって事は、今僕は空より上にいるかもしれないってこと…?
意識してみると、少し怖い。
あまり意識しないように進んでいると、徐々に道の色が戻っているように見える。…伊織って人が言ってたことはほんとなんだなぁ
「で、さっき「魔物」ってバケモノに出会った場所は魔界と行って、地球の地下…奥深くに住んでいる。本当に奥の奥で、多分2人が想像しているより深いと思う。
そして、今ここに2人が来た理由…それは、2人の中に眠っていた魔力が、基準として決められている量を超えたからだ。
超えると魔法界から呼び出しを食らって人間界…あ、2人の住んでいた世界から連れ出される。」
わざわざ分かりやすいように言い換えて説明してくれたりする伊織の説明は、正直すごく分かりやすい。
ふんふん、と聞いていると、ふいに寧々が口を開いた
「……ついたよ。丁度儀式の準備が終わったところみたいだね。」
そう言われて、開いた場所は……なんだか、優しい光が溢れていた気が、した。
4話〜猫を被る少年は世界を嫌う〜→←〜少女に執着する少年は名を問う〜
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙奈(綾妹です) - ゆるねのさん» ありがとうございます(*´∇`*) (2018年7月23日 10時) (レス) id: c2ed3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるねの(プロフ) - 沙奈(綾妹です)さん» http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Funuserlov5/こちらの作品が分かりやすく教えてくれますよ……! (2018年7月23日 8時) (レス) id: 9334e66444 (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(綾妹です) - cssのやり方がわからないんです!教えてくれませんか? (2018年7月23日 5時) (レス) id: c2ed3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるねの(プロフ) - 武井英太さん» そう考えると物凄い紛らわしい題名ですね…(笑) コメントありがとうございます!見ていられないような事もあるかもしれませんがこれからも読んでほしいです! (2018年4月7日 11時) (レス) id: dbc60930cc (このIDを非表示/違反報告)
武井英太 - この小説の題名を見て三角関係ということを予想した← (2018年4月6日 15時) (レス) id: 9e1dc55563 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ