牛島 若利 ページ5
牛島side
「俺と付き合ってください!」
昼休み、廊下を歩いていたら近くの窓からそんな声が聞こえた。
告白か………。
俺はあまり気にせず、教室に向かう。
が、告白されているヤツが目に入って、俺は足を止めた。
「A………」
告白されていたのは、俺と付き合っている、Aだった。
………受け入れるのだろうか。
彼女はふたつ下で、
そして、天童いわく、男子からの人気が高いらしい。
胸が、モヤモヤして、気持ちが悪い。
「わっかとっしくーん?何見てんの?」
俺の隣に並んで、窓を覗く天童。
「んん?アレ、Aちゃん?告白されてるの?
っていうか、告白してるの、サッカー部のエース、中島君じゃん!
女子がイケメン!って騒いでるヤツ!」
更に胸がモヤモヤした。
オッケーしちゃうかもね〜、なんて呑気に呟く天童。
天童、その他男子バレー部の全員、俺とAが付き合っているのを知らない。
≪オッケーしちゃうかもね〜≫
「っ!」
俺はいてもたっても居られなくなり、走ってAのいる所に向かった。
「これから、改めてよろしくね」
『あっ、はい。よろしくお願いします』
ふたつの声に足を止める。
まさか、告白、受けたのか?
俺の彼女なのにか?
ギュ、と中島がAの手を包み込むように、両手で握った。
「Aに触るな」
俺はAを包んだ手を弾き、中島を睨む。
『若利先輩!?』
「う、牛島!?」
中島は逃げるかのように、その場を立ち去った。
『若利先輩?どうしたんですか?』
「告白、返事したのか?」
『はい?』
「付き合う事になったのか?」
『なってませんよ!!
私が好きなのは、若利先輩だけですから!!』
「でも、さっき!」
自分でも驚く大きな声が出る。
「よろしく、と言っていたじゃないか」
『それは、友達として、です。
私が好きなのは本当の本当に若利先輩だけです』
Aは俺の腰に腕を巻き付け、抱き付いて言った。
「俺も、Aを愛してる」
カァッ、一気にAの顔が赤くなる。
『っ私も、若利さんの事、愛してます』
―――――お前は誰にも譲れない―――――
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黒タヌキ - まだ全読みしてませんが…なんか気になりますね、研磨くんは自分がゲームばっかりして彼女を放置するの悪く思わないとか、遊児くんも同じく自分は悪くないと思うの気になる…なんか大事な話がスルーされてる気がしますOTL確かにきゅんきゅんしてますけども(^J^) (2019年8月25日 22時) (レス) id: 296be2d9ed (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 屋上で続きとは…及川つおい。 (2019年3月7日 19時) (レス) id: 737d5e15b0 (このIDを非表示/違反報告)
そう - もし私の勘違いだったらすみません!アンチなのではないのです..。 あ、あと、「他の男と躍りよったやろ?」ではなく「他の男と躍りよったやん」でしたね..すみません! (2018年8月28日 17時) (レス) id: a48c23a0a0 (このIDを非表示/違反報告)
そう - 稲荷崎なんですが、関西弁に少し違和感があります..。銀の話の「他の男と躍りよったやろ?」は「他の男と踊ってたやろ(踊っとったやろなど)」こういう感じで少し関西弁に訛り?が入ってるかなと思います。兵庫県だからそうなのかもしれませんが..。 (2018年8月28日 17時) (レス) id: a48c23a0a0 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - キュンキュンして一気に読んでしまいました…!リクエスト、梟谷の木葉くんをお願いいたします! (2018年8月19日 23時) (レス) id: 0476555058 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラ | 作成日時:2018年6月24日 9時