あたたかい牛乳を一杯Ⅱ (ページ47)

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シュアに促されてお風呂場へ。

冷たい水を浴びれば、だんだんと目が覚めてくる。

少しずつスッキリしていく頭の中で、シュアに言われたことを思い出す。

「…最近変って、何がだよ」

ヌナたちと会わなくなったのは、別にサラン先生となにかあったからじゃなくて、Aとそういう関係になったからで。

“そういう関係〟って、なんか聞こえが悪いんだけど。

なんだろ…曖昧な関係、って言うのかな。

でも、今まで知り合ってきたヌナたちとAは全然違くて。

なにもしなくても、ただ一緒にいるだけでなんかいっぱいになって。

触れればじんわりあったかくなるような。

上手く言えないけどとにかく違った。

元々1年の頃から、Aの隣って居心地いいなって思ってた。

あの適度な距離感が。

そして、なんか同じ匂いがした。

Aってね、たまに泣きそうな顔してて。寂しそうに笑うの。朝は特に。

気になった、すごく。

そしたら彼女も誰かに恋をしてて。

だけど『叶わないんだ』って、やっぱり寂しそうに笑ってた。

だから優しくしてあげたくなったし、無理に笑ってほしくもなったし、傷つかないでほしいって思った。

サラン先生とは別の特別なんだよね、Aって。

Aも同じだといいんだけど。

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