あたたかい牛乳を一杯Ⅱ (ページ2)

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『えっ…』

今日はやっぱり、こういう日だったみたい。

ジョンハンの纏う香りが、鼻を掠める。

えっと、なぐさめるってどうしたらいいんだっけと、今更なことを考えた。

そういえば、ジョンハンは私のことなぐさめようとしてキスしてくれたな、なんて。

……え、キス？待って待って、ハードル高くない？

自分で思い出しておいて焦る。

頭の中であれこれ考えても仕方がないので、私はジョンハンのことを自分の身体から少し離した。

たった今まで密着していた彼と目が合う。

『ジョンハン、』

そしてそのまま、そのふわふわそうな彼の髪の毛に手を伸ばして、よしよしと頭を撫でた。

見た目通り、ふわふわしている。

今の私には、これが限界。

そんな私を見てジョンハンはゆるりと笑った。

その顔に私はホッとする。

「はは、なぐさめてくれてるの〜？」

『えっ…これじゃだめ？』

「ううん、ありがと。ちょっと待ってて」

ジョンハンは自分の頭の上にある私の手を掴んで、ゆっくりとおろした。

それから立ち上がり、そのままキッチンへ。

「おまたせ」

それから戻ってきたジョンハンが私の前に置いたのは、苺の乗ったコンビニのショートケーキだった。

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