分かりませんしのぶちゃん! ページ8
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side A
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しのぶ『何か可笑しいですか…?』
A『はい、とっても…!(笑)』
二人が言い合う姿がとても微笑ましい。
しのぶ『Aさんらしくないですね』
そう言ってしのぶちゃんは少し困ったように微笑んだ。
しのぶ『…このままだとAさんの検査が出来ませんから早く出てください。』
義勇『…』
しのぶちゃんのその言葉に義勇さんは観念したのか無言で部屋を出た。
A『(なんだか幸せ。推し達をこんなに間近で見られるなんて…起きるのが憂鬱だなあ…)』
そんなことを考えているとしのぶちゃんは椅子へと腰掛けて口を開いた。
しのぶ『それでは検査を始めます。』
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体の検査をしてもらったが…特に異常は無かったらしくしのぶちゃんは頭を抱えていた。
しのぶ『血鬼術でも無く体に異常も無い…ですか…』
A『私に何か出来ることは…(夢の中だとは言え、しのぶちゃんが困ってるのを放っておくわけにはいかない…!)』
しのぶ『そうですね…もう検査をする必要も無いかと思いますし他には…』
A『他には…?』
しのぶ『普段とは違う部分が少し気になります。…そちらについてお聞きしてもよろしいですか?』
A『(この夢を見るのは今日が初だから普段?が分からないけど…)分かりました!』
しのぶ『Aさんが私に敬語を使われるのはどうしてでしょうか?』
A『!?』
しのぶ『普段は敬語を私に使われることはありませんし…それに口調も違う気がするので…それについて何か心当たりはございますか?』
A『えっと…(普段が何か本当に分からないですしのぶちゃん!夢の中だし適当に答えておけばいいのかな…?)』
しのぶ『…?』
A『その…しのぶちゃんに会うのも義勇さんに会うのも今日が初めてなんです…(嘘はついてないよね?そう、これは本当のこと!)』
しのぶ『…それは…』
A『…(やっぱり無理があるかな…というか、夢なのにこんなに頭を使うなんてことある!?)』
しのぶ『記憶喪失…でしょうか?』
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ラト - ああああああ更新頑張って下さい!待ってます!! (2020年6月13日 13時) (レス) id: 8c4c38e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2020年6月1日 23時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華恋 | 作成日時:2020年3月18日 1時