カタオモイ 【 すとぷり 】【 続 】

♯58 ページ12

…








「 Aもいろいろ大変やなあ… 」

「 僕たちは先輩の味方です 」






水をかけられたことを簡単に説明すると皆から優しい言葉をかけられる。




はあ、本当に嬉しいんだけど皆に心配かけてばっかりで辛いなあ。







『 で、でもまだいじめって決まったわけじゃないですからね！？ 』


「 あ、確かに。
たまたま掃除してた人が上からこぼしちゃっただけかもしれないですしね…！ 」


『 何それ 』


「 おっちょこちょいすぎでしょ 」








莉犬くんの軽い冗談と私ところんくんのツッコミに場が少し和む。




そこに、侑那と2人で話をしに行っていたなーくん先輩が帰ってきた。








「 それじゃあ、ホテルの方戻って着替えとってこよう？俺たちが勝手に触るのはやばいから誰かAと一緒に… 」









「 え、なんで皆僕の方見るの？ 」









まじか。








視線を一気に集めたころんくんが焦っています。







私も焦ります。









『 あ、全然1人で行けますよ！？大丈夫です 』


「 え？わかったよ僕ついてく 」








1人で行ってこようと歩き出した途端にころんくんに止められてしまった。






…ええ。







…えええええええ。









2人で話すのは何だかんだ言って久しぶりだし何だか最近避けられていたような気がするから怖い。
嬉しいけど。嬉しいんだけど。









…

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