気持ちとは裏腹に⑶ (ページ1)

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｢Papillon、おめでとうございます｣

デビューして7年目の節目、私たちはようやく大賞をとることが出来た。

泣きながらスピーチをするスヨンオンニを眺めながら、自分も涙が止まらなくてどうしようもなくて。

｢まずはこんなにも素敵な賞を頂くことが出来て嬉しく思います。私たちの活動に携わってくださる全ての皆様に感謝致します。
この7年、楽しい事や嬉しい事ばかりではなく、時にはメンバー同士ぶつかりあう時もありました。
その度に話し合って、意見の方向を合わせて、私たちが目指すべきものをただひたすらに目指してきました。ずっと応援してくださってるファンの皆さん、沢山待たせてしまってごめんなさい。
これからは沢山の恩返しができるように努力します。

そして私たちPapillonから1つご報告があります。
私たちは6人揃って事務所との再契約を行いました。
これはメンバーとも事務所とも沢山話し合って、今回大賞を取れなかったら諦めるという話でした。
でも、今後も私たちが活動出来ることが今この瞬間決まったので報告すると共に、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。｣

泣きながらも必死に話し終わったスヨンオンニが、次はAの番だよと言わんばかりにマイクを向けてきた。

｢えっと、、、まずは本当に素敵な賞をありがとうございます、、。

14年です、
アイドルになりたい、大きなステージに立って人を幸せにしたい、そう思い始めてから知らない間に14年もの時間が経っていました。
この長い時間を待って、応援してくださったファンの皆さん本当にありがとうございます。
ファンの方々が居なければ私たちはここに立っていませんし、再契約もしていなかったと思います。本当に感謝しています。
そしてどんな時も私たちが良い活動を出来るように沢山のサポートをして下さる社長、それからスタッフの皆さん本当にいつもありがとうございます。
お父さん、お母さん、沢山待たせてごめんね。
私1番の夢叶えたよ！待っててくれてありがとう！
それからどんな時も一緒に居てくれるメンバー、本当に愛してます。これからもずっと一緒に居てね。

本当にありがとうございました。
これからも応援し続けてもらえるようなグループで居続けます！愛してます！｣

大きい歓声と眩しいペンライトたち。

どうか、どうかこの景色をこれからも見続けられますように。