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＿＿＿＿＿youside
一瞬頭が追いつかなかった。
人前に出ている時は常に気を張って頭を回し続けているはずなのに、ふと気を抜いた瞬間。
もしかしたら彼女はそれを見抜いたのだろうか。
真相は分からないけど強く押された。
このまま倒れるとマズいと本能が働いたのか膝をついて、でも勢いに勝てなくてそのまま頭も打った。
人はあまりに一瞬の出来事だと痛みを感じないのか。
21年生きてきた中で1番大きな事故のはずなのに指を切っただけの時よりも痛くない。
でもその痛みはじわじわと来て、立たないとヤバいかもと直感で感じて座り込んだ瞬間、時間を開けずにまた押された。
今度は強く左手を打った。
あぁ、これは痛い。こりゃ折れたかな。
ヒョンソクオッパが叫んでるのも聞こえてるし、後ろでヨシくんとジョンファンがどうしようってなってるのも見えてるし、アサヒもオッパと一緒にこっち来てるのも見えてるし女の子が押さえつけられてるのも見えてる。
こんな時まで冷静に考えなくてもいいのにな。
女の子は……ジョンウペンなんだ。
カバンにウピがついてる。
ジョンウのこと好きだなんてセンスあるねこの子。
分かるよ、私もジョンウの事愛してやまないもん。
女の子なんだからもうちょっと優しく押えてあげなよ。
髪の毛引っ張られるのって痛いんだよ？
まぁ昔はるとに事故で引っ張られた事しかないけど。
別に私死ぬわけじゃないんだし、この子もこの子なりに思うことがあるからこの行動を取ったわけで。
私の事嫌いな人なんてこの世に数え切れないほどいるんだから仕方ないでしょ。
こんな事考えてるからメンバーに怒られるのかな。
hs｢Aヤ、何があったかわかる？｣
｢うん。残念な事に今も頭は冴えてるんだ｣
hs｢ちょっと待ってね、頭抑えるもの取ってくるから｣
｢ごめんなさいオッパ、ありがとう｣
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作者名：こな | 作成日時：2023年4月8日 2時
