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両膝の打撲と左手のヒビ、後は頭を切っただけで済んだ。
だけでとか言ったらまた怒られそうだけど。
今は頭を6針縫ってもらって、マネージャーさんが話を聞いてくれるのを待っている。
両足使えなくて左手も使えないとか当分一人で生きていけないなーなんて呑気に考えながら。
mg｢腕は全治1ヶ月、足は2週間だとよ。
あとあいつらちゃんとリハーサル終わったって｣
｢ありがとうございます。2週間かー、長いな｣
mg｢これからの事は帰ってからヒョンソクとジフンも一緒に話そうか？｣
｢そうですね、そうしましょう｣
全ての手続きを終えてスタジオへ向かうことにした。
＿＿＿＿＿ジョンウside
控え室のドアが空いたら見慣れているはずなのに知らない人のような顔をしたヌナがいた。
なんとも言えない表情をする俺たちにヌナは
「なんで皆そんな顔するの？笑ってよ。」
そう言った。
でもねヌナ、ヌナが1番笑えてないじゃんか。
hs｢A、俺達の心配をする前に自分の心配をして欲しい。守れなかった俺らが悪いけど、それでももっと自分の事を大切にして｣
ヒョンソギヒョンが泣きながらそう言った。
「私は大丈夫だよ。今回はイレギュラーがあっただけで自分の身は自分で守れる」
as『守れてへんやろ。出来てへんから言われとんねん分かっとんかお前』
ys『アサヒ、言い方。
でもねAちゃん、今回は守れなかった俺達も問題だけどもっと頼って欲しい。Aちゃんの大事に何も出来ないのはもう嫌やねん』
as『いつも言ってるけどお前の悪い所やぞ。
迷惑かけろって、心配かけろって、何のためにこんな人数おると思っとんねん。話せる奴にだけでも話せって言うとるやろが』
サヒヒョンとヨシヒョンは日本語で話し始めるから何を言ってるか分からないけど、サヒヒョンが物凄く怒ってることだけは分かる。
でもそれはヌナの事を心配してるからであって。
ヌナは知らないでしょ？
リハーサルに1番集中できてなかったのがジフニヒョンでもヒョンソギヒョンでもドヨンイヒョンでもなく、
サヒヒョンだってこと。
サヒヒョンは見かけによらず誰よりもヌナのことが好きだから怒ってるんだよ。
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作者名：こな | 作成日時：2023年4月8日 2時
