四、狐が怪しく笑う ページ4
あれから放課後。
無事に鬼ザクロから逃げ切れ、ヒフミにもクレープを奢り、帰ろうとした。
そう、帰ろうとした...。
誰か幻だと言って欲しい。
なんで、なんで、
『なんで、ザクロがここに居んの!?』
そう、私の目の前にはお昼休みの時追いかけられて、逃げ切ったはずのあのザクロが、腕を組み仁王立ちしている。
ザクロ「あぁ?彼氏が愛しの彼女を待って何が悪い?」
『いや、あの...』
何か、目が笑ってないんですけど。
何その顔怖。
良し、何か言い訳を...
『えっと、私ちょっと急ぎの用事があるから帰らないと〜(棒)』
そう、そろ〜り立ち去ろうとした。
すると
ドンッ
私の目前にはザクロの左腕があった。
壁ドン状態(?)になって動けずにいた。
そして、顔が近付いてきて
ザクロ「逃げられると思ったのか?
残念だったなぁ、逃げ場なんて与えねぇよ。」
そう耳元で吐息混じりに囁かれた。
ザクロの顔を見ようとして横目で見ると、ザクロはものすごい怪しい笑みを浮かべていた。
あ、これ私絶対お疲れコースやん。
私が絶望的な顔をしていると、
ザクロ「大人しくしとけよ?
馬鹿A。チュ」
『っ〜〜〜〜///』
そう言い、最後には私の名前を呼んで耳にキスを落としてきた。
なんか変な気分になって必死に唇を噛み締めて耐えていると…
ザクロ「クク、可愛い反応すんじゃねぇか。
これは、楽しめそうだな。」
そう言い、また耳元で
ザクロ「俺を楽しませてくれよ?
A。...ん」
『っ!?
...っん...ちゅ...まっ...ん///』
耳から離れたと思えばキスをしてくる。
しかも、深いキス。
こんなところ誰かに見られでもしたら...
そして、頭の中がふわふわしてきた頃、ザクロに手を引かれ
ザクロ「今夜は逃がさねぇからな?」
そう言い、私の手を握ったまま何処かに向かった。
またあんな目に合うと思い恥ずかしくなるAだった。
『もう、知らん!』(やけクソ)
この日の夜、学園中に彼女の笑い声が響き渡ったとさ。
ザクロ「おら...俺に何か言うことは?」コチョコチョ
『ご、ごめん...なさいっふふっ、ごめ...な...っ。
...ごめ、ごめんって!
ふっ、あは、くっうふっはあははっやめてってば!』
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木の葉月(プロフ) - あ、好き。神じゃん(確信) (2020年10月8日 21時) (レス) id: ac1426199a (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - ザ、ザクロが……///……あ、初コメントでいきなり照れだしてすみません汗ザクロ大好きなのでつい(笑) (2020年9月3日 21時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋芭 | 作成日時:2020年5月31日 23時