0-11 変化 ページ11
「A、貴方は生きて…────!!」
――――――――――――――――――――――――――――――
ガバｯｯ…
『ｯｯ…!!!』
まただ。
また同じ夢を見た…。
海賊と出会って2日、連続で同じ夢を見た…
何やら胸騒ぎを感じる…
というか、──死んだはずなのに生きてる。
「お目覚めか、」
『ｯ…!!』
気づかなかったが、部屋の入口にあの男が立っていた。
「昨日は悪かったな。若干手違いがあった。」
男は目を見開いて笑みを浮かべながらそう言った。
心の中でフツフツと怒りが湧き上がった。
『手違い?人を殺しかけておいて??』
「だが、お前は生きている。だろう?シルバー。」
男の口から出た苗字にギクリとする。
「お前が気を失った後に雨がお前を救った。
お前は氷の国、フローズキスタ国の末裔だな?
そして銀の虎と呼ばれた海賊、ジョン・シルバーの子供だ。」
『…。』
男が誇らしげな笑みで話しているのを聞いている。
というより、反論する余地がないのだ。
「反対しないということは肯定という意味で捉えるぞ。」
『…何が、望みなんだ。』
「その力だ。」
思った通りの言葉に内心、ため息をつく。
そして、心の片隅で悲しみを感じた。
『残念だけど、貴方が思っているような、、力は無────ｯ』
言い切る前に首筋に剣先が伸びてきて、言い切る事が出来なかった。
「嫌とは言わせんぞ。
お前の命を救ったのはこの俺だ。
しかもお前は恩返しをすることも無く俺と決闘をした。返すべき恩は返す必要がある。」
反論しようと眉をひそめたが、男は反論させる暇なくそれに、と続けた。
「お前の父親なら協力してくれただろうな。
あいつは、ジョンはこの海に挑むどんな海賊よりも真っ直ぐで海賊が似合わない男だったからな。」
その言葉に目を見開いた。
「…その顔は俺が何故お前の父親を知っているのかという顔だな。もちろん知っているさ。
共にいくつもの海を越えた仲だからな。」
最後にニヤリと笑ってお父上は元気か?と聞いた男を見て俯いた。
『父は……死んだ。母も……みんな…』
「何…?」
男の声に焦りの色を感じた。
「…まさか、国が滅んだのか?」
男の言葉に頷いた。
『自分は最後の生き残りだ。そして、力を使いこなせない出来損ないでもある。』
だから期待には添えない。
その意味を込めて使いたくなかった言葉を吐き出した。
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(お茶・・)ψ(プロフ) - 奈良さん» ありがとうございます!!頑張りますーーー(´；ω；｀) (2018年3月31日 23時) (
レス) id: c7e95f8004 (このIDを非表示/違反報告)
(お茶・・)ψ(プロフ) - 鈴巴さん» ほんとだ!!ありがとうございます!!直してきます!! (2018年3月31日 23時) (レス) id: c7e95f8004 (このIDを非表示/違反報告)
奈良 - とっても面白かったです！これからも頑張ったてくださいね！ (2018年3月31日 16時) (レス) id: ba6498b83e (このIDを非表示/違反報告)
鈴巴 - あの、第30話の海の藻屑の所が海のもずくになってましたよ！ (2018年3月28日 0時) (レス) id: ad3d79f394 (このIDを非表示/違反報告)
(お茶・・)ψ(プロフ) - 夜璃さん» イメ画褒めてもらえるなんて…ありがとうです(;Д;)(;Д;)かっこいいですよね！！！！！←頑張りたいと思います！！！ (2018年1月5日 17時) (レス) id: c7e95f8004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(お茶・・)ψ | 作成日時：2017年7月12日 19時
