ﾘｸ【告白】鍛冶 ページ15
『…。』
「さっきからずっと海を見てるね。」
船の甲板で何気なく夜空を見上げていたら後ろから声をかけられた。
『ウィル、、
海って全てを飲み込んでくれそうでしょ。
────見てると全部忘れさせてくれそう。』
嫌なことも、辛いこともね、と微笑みかけるとすごく心配そうな顔をしていた。
「何か、あったの?」
スッと横に座るウィルの優しさに心打たれながらも大丈夫、と言う。
「A、、、僕でよければ協力するよ。
あ、もちろん言いたくないなら無理強いしないけど…！！」
シリアスな顔から突然慌てたように変化したかれの顔を見て少し笑ってしまう。
『ﾌﾌ………
──私が、この船に乗った理由を知ってる?』
「…ジャックに連れてこられた…?」
『まぁ、そうね。
私、幼い頃に父と母が他界して…兄と2人で生きてきたの。
でもね、兄はお金を稼ぐ為に海を越える！って言ったっきり…戻ってこなかった。』
「それって…────」
『でも。兄と一緒に船出した他の人達はみんな帰ってきたの。
────大金を持って。』
「……」
『その人達が、酔った勢いでポロッと言ったのを私は酒場で聞いたの。
バレないのか、
海の底にいるのにバレるわけがない、
って。
ジャックに会ったあの時、私は海に身を投げようとした。
でもジャックが私をここに連れてきて……』
自分の罪と一緒に生きろ、って言いたいのかしらね、、と小さく呟く。
「A。」
ギュッと抱き締められた。
温かいウィルの体温に無性に涙が溢れた。
『ウィル……………辛い……私は、、どうやって……
兄に、、償えば…許して……貰えるの……?』
「許してもらわなくていい。A、君のお兄さんは君の幸せを願ったんだ。
なら、君が幸せになればきっとお兄さんも幸せになる。」
今更、幸せになんかなれない、と言うと
さらに強く抱き締められた。
「なら、僕が君を幸せにする。してみせる。
────だからもう1人で抱え込まないで。」
その言葉に涙が止まらなくなった。
どうすることも出来ずに抱き締め返した私にウィルは一言、
「君は僕が幸せにする」
と言って私にキスをしたのだった。
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(お茶・・)ψ(プロフ) - 雪菜さん» 修正しました！ (11月11日 21時) (
レス) @page27 id: 50df67fa86 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - すみません、リク『全てあなたのもの』ガプセン見れないみたいなのですが、私の方がおかしかったりするのでしょうか？ (10月15日 23時) (レス) id: 5e33687809 (このIDを非表示/違反報告)
(お茶・・)ψ(プロフ) - ルークさん» 了解ですれ (2019年3月22日 20時) (レス) id: a532ab1672 (このIDを非表示/違反報告)
(お茶・・)ψ(プロフ) - まるごと林檎。さん» うわ、すみません！いまみました！！了解でし！ (2019年3月22日 20時) (レス) id: a532ab1672 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク - 無痛症の夢主に対してみんながどんなふうに対処？というかケガしないようにするかを見たいです！ (2019年3月22日 17時) (レス) id: 73881cdf76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(お茶・・)ψ | 作成日時：2017年7月19日 17時
