奥手と鈍感？ sya ページ9
好きになったのは友達の付き添いで入った大学のサークルの先輩
いわゆる一目惚れってやつで、
それから関わっていくうちにますます気持ちは大きくなっていった
でも先輩を狙う子たちは周りに沢山いた
更にいえば、私なんかが適うはずがない可愛い子や綺麗な先輩ばかり
そんな状況を見て私は一足先に先輩への気持ちに蓋をした
シ｢おっAや｣
｢っ！・・・シャオ先輩、｣
シ｢最近サークルで顔見らんけど、何か用事？｣
それからあまり顔を見たくなくてサークルに行く回数を減らし、
その空いた時間を人の少ない図書館で潰していたのだが・・・
振り向いた先には私を真っ直ぐ見つめる先輩の姿があった。
「じ、実はバイトが被っちゃったりしてて・・・」
シ「その割にはよくここにおるって話田辺から聞いたんやけど」
田辺とは、このサークルに入るきっかけを作ってくれた友人の名前
あの子は私の気持ちを知っていて応援してくれているから気を利かせてくれたのだろう
正直今は会いたくなかったが・・・仕方ない。
「先輩こそ、何でここに？」
図書館なんてイメージが全くなくて、疎遠だと思ってた
だからこそ、この場所で時間をつぶしていたのに・・・
シ「・・・教えん。」
「えっ」
シ「Aが俺に嘘つくから、教えてやらん」
そう言って拗ねた顔をしてそっぽ向く先輩にきゅんとしてしまう
それと同時に蓋をしていた感情が流れ出した
「別に、嘘ついたってどうでもいいじゃないですか？」
シ「・・・嫌や、Aに嘘つかれたくない。」
「何でですか・・・」
変わらずな態度に戸惑っていると、先輩がため息をついた
シ「田辺から聞いとったけど、ほんとに鈍いんやな・・・」
「え、どういうことですか」
シ「だーかーらー！！」
ぐっと急に手を引かれて驚いていると気付けば先輩の腕の中に居た
「えっ！？」
シ「俺、Aが好きやから、嘘つかれたくないの！」
分かった！？と言われて勢いに負けてコクコクと頷く
・・・って、え？
「せ、んぱ、今、なんて、」
シ「んな恥ずかしい事二回も言わすな！」
顔が真っ赤に染まった先輩と、先ほどの言葉を思い出して・・・顔が赤くなる
赤くなった顔を見られたくなくて先輩の胸に顔を埋めた
シ「Aっ！？」
「・・・先輩、あれだけじゃわからないですよ」
シ「な、なんやと！」
奥手すぎて分かりづらい先輩のアピールの仕方に苦笑いしながら、
先輩の耳元にくちをよせる
「私も、先輩の事――――、」
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あずきいろ
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柚杜(プロフ) - 刹那は優柔不断さん» コメントありがとうございます！読んで楽しんでいただけたなら何よりです！！またしばらくしたら続編書く予定なので良かったら待っていてください！！ (2017年3月26日 1時) (
レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
かりかりぱんけーき(プロフ) - 柚杜さん» お返事ありがとうございますううう！( ; _ ; )嬉しいです...僕も楽しみにしてますぅ...！ (2017年2月14日 13時) (レス) id: 8c72317fb5 (このIDを非表示/違反報告)
刹那は優柔不断(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも素敵な展開や言い回しにドキドキしながら読ませて頂いてました！貴方様の書く話が大好きです！完結までお疲れ様でした！素敵なお話をありがとうございました！ (2017年2月12日 21時) (レス) id: 09dc060581 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - ちぃ汰。さん» ちぃ汰。さん、コメントありがとうございます！楽しみに待っていただいていたのに更新遅れて申し訳なかったです・・・(´・ω・`)長くお待たせしますが、必ず作るので気長に待っていてください！！ (2017年2月12日 10時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - かりかりぱんけーきさん» かりかりぱんけーきさん、コメントありがとうございます！私もかりかりぱんけーきさんの長編と短編楽しみにしてます！短編集の方はのんびりと待っていてもらえたら幸いです！ｗ (2017年2月12日 10時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
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