まだ教えない sya ページ27
塾が終わる時間、それが楽しみなのは前からだった
そこに、どきどきが増えたのは、あの人のせい。
荷物を持って外に出れば
壁に寄りかかってぼーっとしてるスーツ姿のあの人がいる
「シャオちゃん、終わったよ」
傍まで寄って、声をかけたのはシャオちゃん
私の従兄弟でご近所さんのサラリーマンで、好きな人だ
シ「あ、Aお疲れさん」
そう言ってわしゃわしゃと私の頭を撫でる
塾を出るまでにせっかく整えた髪もこれではボサボサになってしまう・・・
でも、やめてほしくなくて、大人しく撫でられる
「シャオちゃんも会社お疲れ様？」
シ「んー・・・今日は確かにちょっと長引いたな」
「また倒れないように気を付けてね」
シ「大丈夫大丈夫〜」
全く信用ならない大丈夫に心配になる
頭に乗っていた手が離れたと思ったら帰るか、と言われた
二人並んで歩く帰り道は、いつも短く感じる
他愛もない話をしていたらすぐ家についてしまうんだ
「今日はご飯食べに来る？」
シ「そやなぁ、おばさんから今朝呼ばれたし行こかな」
「へ、へぇ・・・」
内心グッジョブお母さん！！！！と喜びながら平然を装う
シャオちゃんはほとんど自炊をしないから、
面倒見たがりな私のお母さんがよく晩御飯を誘っている
飲み会などがない限り、シャオちゃんはうちに来ているのだ
あっという間に家について、
一旦着替えてくるわ、と言ってシャオちゃんは自宅に戻った
「ただいまぁー」
鍵を開け家に入ると、珍しく真っ暗だった
リビングまで行き、電気を点けるとテーブルにメモ紙が置いてあった
「食事会に呼ばれたので、ご飯作っといたから二人で食べてね。って・・・」
つまりそれって、シャオちゃんと二人きり・・・！？
だんだん顔に熱が集中してくるのが分かって、慌てて顔を洗いに行く
冷たい水で熱が若干冷めたような感覚に安心して、自室に行く
なるべく普通に、でも少しだけおしゃれな服に着替える
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 271人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚杜(プロフ) - 刹那は優柔不断さん» コメントありがとうございます！読んで楽しんでいただけたなら何よりです！！またしばらくしたら続編書く予定なので良かったら待っていてください！！ (2017年3月26日 1時) (
レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
かりかりぱんけーき(プロフ) - 柚杜さん» お返事ありがとうございますううう！( ; _ ; )嬉しいです...僕も楽しみにしてますぅ...！ (2017年2月14日 13時) (レス) id: 8c72317fb5 (このIDを非表示/違反報告)
刹那は優柔不断(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも素敵な展開や言い回しにドキドキしながら読ませて頂いてました！貴方様の書く話が大好きです！完結までお疲れ様でした！素敵なお話をありがとうございました！ (2017年2月12日 21時) (レス) id: 09dc060581 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - ちぃ汰。さん» ちぃ汰。さん、コメントありがとうございます！楽しみに待っていただいていたのに更新遅れて申し訳なかったです・・・(´・ω・`)長くお待たせしますが、必ず作るので気長に待っていてください！！ (2017年2月12日 10時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - かりかりぱんけーきさん» かりかりぱんけーきさん、コメントありがとうございます！私もかりかりぱんけーきさんの長編と短編楽しみにしてます！短編集の方はのんびりと待っていてもらえたら幸いです！ｗ (2017年2月12日 10時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
