続き ページ6
もう少しで定時の時間
目の前には少しでは終わらない量の仕事たち
あぁ、今日も定時には帰れずかぁ・・・
なんて心の中でぼやきながら入力を進めていく
「Aさん、ちょっと」
「あ、はい？何でしょう？」
後ろから呼ばれて振り向けば、入社当時から苦手意識のある女性の先輩がいて、
「これも頼んでいい？」
「え、あ、」
目の前に出された少しの書類に戸惑う
これくらい自分でしてくれないかなぁ・・・
最近よく定時前になると残りっぽいものをよく頼まれる
このせいで定時遅れで帰ることが当たり前になってきていた
でもここで断ることはできないし、分かりましたと言おうとしたところ、
ト「おい、そんぐらい自分で出来るやろ」
「何よ、この子仕事早いんだからいいじゃない」
ト「そうやって自分の押し付けんのやめろや、後輩いじめか」
「なっ！？わ、分かったわよ！やればいいんでしょ！」
そう言って去っていく先輩を呆然と見ていると、頭にペシっとチョップされる
「いたっ！？」
ト「お前も、断れや。それぐらい自分でやれってな」
「・・・言えないですよ、そんなこと。」
ふい、とデスクに向き直り仕事を進める
折角庇ってくれたのにお礼も言わずに仕事に取り掛かる私はやっぱりだめだなぁ
自己嫌悪に陥っていると、名前を呼ばれた
ト「A、今日飯行くか」
「えっ？」
ト「その追加分やったの俺やし、終わったら飯奢ったるわ」
「い、いやいやいや、いいですよ！大丈夫です！」
全力で遠慮すると不服そうな顔をする先輩
ト「ここは素直に先輩をたたせとくのが後輩の役割やろ」
「・・・じゃあ、お言葉に甘えて」
私がそう言うと満足そうに頷いて笑みを浮かべる
笑顔にドキッとしながら笑い返すと・・・顔を逸らされた
ト「じゃ、じゃあそれ終わらせたら教えてな？」
「分かりました」
去っていく先輩を見ながら思うのは、ただ一つ
「(今日こそ・・・素直になれるかな)」
━━━━
オチってどこにあるんですかね・・・(遠い目)
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柚杜(プロフ) - 刹那は優柔不断さん» コメントありがとうございます！読んで楽しんでいただけたなら何よりです！！またしばらくしたら続編書く予定なので良かったら待っていてください！！ (2017年3月26日 1時) (
レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
かりかりぱんけーき(プロフ) - 柚杜さん» お返事ありがとうございますううう！( ; _ ; )嬉しいです...僕も楽しみにしてますぅ...！ (2017年2月14日 13時) (レス) id: 8c72317fb5 (このIDを非表示/違反報告)
刹那は優柔不断(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも素敵な展開や言い回しにドキドキしながら読ませて頂いてました！貴方様の書く話が大好きです！完結までお疲れ様でした！素敵なお話をありがとうございました！ (2017年2月12日 21時) (レス) id: 09dc060581 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - ちぃ汰。さん» ちぃ汰。さん、コメントありがとうございます！楽しみに待っていただいていたのに更新遅れて申し訳なかったです・・・(´・ω・`)長くお待たせしますが、必ず作るので気長に待っていてください！！ (2017年2月12日 10時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - かりかりぱんけーきさん» かりかりぱんけーきさん、コメントありがとうございます！私もかりかりぱんけーきさんの長編と短編楽しみにしてます！短編集の方はのんびりと待っていてもらえたら幸いです！ｗ (2017年2月12日 10時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
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