我々の主役は彼女だ！！３

続き ページ43

え｢んんっ・・・｣

30分ほどして、教授がぼんやりと目を開く
そこにすかさず声をかける

「おはようございます、昨日は遅かったんですか？」
え｢ん、へ・・・A、さんっ！？｣

私に気付いて目を見開いて驚く教授
すっと部屋の壁にかけてある時計を指さすと
目線を合わせるようにそちらを見て、あっと声をあげた

え｢す、すまない、起こしてくれてよかったんだが、｣
「いえ、あまりに気持ち良さそうに寝てるんで起こせませんでした」

私がそう言うと、少し照れくさそうに頬をかきながら乾いた笑いをする教授

え｢寝顔まで見られてしまって・・・じゃなくて、き、今日はどうしようか、ええと、｣
「とりあえず眠気覚ましのコーヒーでも飲みますか？」
え｢あっそうだね！Aさん、準備するから待っててくれるかい？｣
「もちろんです」

慌ただしく動く教授
今日は教授の色んな顔が見れたなぁ・・・
なんて考えながら、慌ててコーヒーをいれにいったその姿に可愛い、なんて思ったり。

え｢お待たせ、それじゃ先週の振り返りからしようか｣
「・・・よろしくお願いします」

しかしさすが大人といったところか、
コーヒーを準備し終えた教授は、もういつもと変わらない穏やかな様子に戻っていた
それに少し残念に思ってしまいながらも、読んでいた本を閉じて、頭を切り替えた

え｢(Aさんに会える日が楽しみで寝れなかった、なんて言ったら失望されてしまうかもな、)｣

そんなことを考えながら教授が私を見ていたことに、私はまだ、気付かない。


━━━━

初出しエミさん、いかかでしょうか？

ついでにお知らせです。
脅威の日替わり定食、いかがですか?
こちら、普段から仲良くしているみるちゃんことみるく*さんと合作させていただきました
暇つぶし程度に覗きに来てやってください！

作者より、あとがき。→←寝不足なんて、　emi

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