朝の仕事 gur ページ1
早朝6時過ぎ、私はある部屋に向かっていた
長すぎる廊下をゆっくりとした足取りで歩いて、一つの扉の前で止まる
コンコン、とノックをするが中からの返事はない
「失礼します」
ギィ、と扉を開けた先に見えたのは誰もいない執務室
そのまま中に入り、奥へと繋がる扉を開けた
そこには、大きめのベッドにかなり膨らんだ羽毛布団
枕元まで近づけば見えるのは穏やかに眠っている総統
照らされてなくても輝く金髪と、整った顔のパーツ
そんな彼に若干の嫉妬をしながら、ベッドの高さまでしゃがみこんで声をかける
「総統、起きてください」
グ「・・・んー」
「朝ですよ、溜まった仕事が待ってますよ」
グ「ん・・・ぁ・・・？A、？」
閉じていた瞼が少しだけ開いて特徴的な赤い目が見える
「はい、Aです。おはようございます」
グ「あー・・・おはよう・・・」
まだ完全には目を覚ましていないようで、また瞼が閉じかけている
ぐっと近づいて、頬をつついてみる
「総統、二度寝しないでください」
グ「だい、じょうぶだ、ねてない、おきて・・る・・・」
「それ大丈夫じゃないです」
相変わらずの寝起きの悪さに苦笑いしてしまう
時計をちらりと見れば、もう少しであの書記長様も起こしに行かなければならない時間
それまでにどうにか起こさないと・・・
「起、き、て、くださーいっ」
グ「・・・やかましい」
「え、ちょ、わっ！？」
つついていた手を掴まれて、引っ張られた
突然の事に反応できず思わず目を瞑って導かれるままに体が傾く
ぼすん、とベッドの軋む音がして、体が温かいものに包まれる
グ「A、冷たいな・・・」
「そ、そりゃ廊下歩いてここまで来たので・・・」
グ「・・・まぁ、この中ならすぐあったまるだろ、」
「え、総統、まっんっ！」
言葉を塞ぐようにキスをされた
まるで理性を溶かしていくような甘い味がする
グ「もうちょっとだけこのままで・・・いいだろ？」
そう言いながら幸せそうに私を抱きしめる総統
「・・・5分だけですからね、」
きっと5分どころじゃないんだろうなぁ、
なんて考えながら私は彼を抱きしめ返した
━━━━
まとまりのないものがまた始まります。オチなんてない。いいね？
よろしくお願いします！！！！
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柚杜(プロフ) - 刹那は優柔不断さん» コメントありがとうございます！読んで楽しんでいただけたなら何よりです！！またしばらくしたら続編書く予定なので良かったら待っていてください！！ (2017年3月26日 1時) (
レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
かりかりぱんけーき(プロフ) - 柚杜さん» お返事ありがとうございますううう！( ; _ ; )嬉しいです...僕も楽しみにしてますぅ...！ (2017年2月14日 13時) (レス) id: 8c72317fb5 (このIDを非表示/違反報告)
刹那は優柔不断(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも素敵な展開や言い回しにドキドキしながら読ませて頂いてました！貴方様の書く話が大好きです！完結までお疲れ様でした！素敵なお話をありがとうございました！ (2017年2月12日 21時) (レス) id: 09dc060581 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - ちぃ汰。さん» ちぃ汰。さん、コメントありがとうございます！楽しみに待っていただいていたのに更新遅れて申し訳なかったです・・・(´・ω・`)長くお待たせしますが、必ず作るので気長に待っていてください！！ (2017年2月12日 10時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - かりかりぱんけーきさん» かりかりぱんけーきさん、コメントありがとうございます！私もかりかりぱんけーきさんの長編と短編楽しみにしてます！短編集の方はのんびりと待っていてもらえたら幸いです！ｗ (2017年2月12日 10時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
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