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ふと気づけばこんな事を言っていて、ビックリしてる捺香と目が合って我に返る。
急に顔が赤くなっていくのを感じて「あ・・・いや、ちゃうねん。・・・いや、ちゃうくないけど・・・・ごめん、急に変な事言うて」
思わず出た飾らない本心に自分が動揺して、慌てて出た言葉もめちゃくちゃで、恥ずかしくなって「ちょ・・・ごめん。・・コンビニでも行って来るわ」なんて言って、この場を離れようとしたら「・・・・今の・・ほんま？」って真面目な顔で聞かれる。
視線を逸らしたいのに逸らせなくて、相変わらず顔が赤いのは感じてて、真面目に捺香に問われて僕の頭が、ちゃんと答えろって言う。
「・・・ずっと・・・・思ってた。・・・・何で今言うてしまったんかはわからんけど・・めっちゃ恥ずかしいけど・・・・誰にも渡したくない、俺だけの捺香でいて欲しいって・・・思ってるよ？」
最後の方は声が小さくなってしまって、自分でも何でこんな事急に言ってしまったのかさっぱりわからないけど、捺香と付き合ってからずっと僕の心の奥にあった僕の願望。
一番伝えたかった、僕の本心。
「・・・・・そんなん・・とっくになってるやん」
そう言って捺香がゆっくり僕の手を引いて抱きしめてくる。
「私はとっくに斗亜のものやで？・・でも・・・初めて、ほんまの斗亜の気持ち聞いた気分・・・」
捺香の返事に僕の胸が軽くなるような痛いような、苦しいような・・・いっぱいの気持ちになる。
自分でもわかってるけど、初めて飾らずに自分の想いを口にした事。
そんな口に出さない僕の想いを彼女はとっくに受け入れてくれてた事。
自信が無くても弱くても、絶対に彼女を離したくないって、そう思ったら、拒否されたら怖いって隠していた自分が彼女に伝えてた本当の僕。
「俺さ・・・めっちゃ独占欲強いねん。・・・そんで重いし。・・・捺香しかいらんから捺香も俺だけ見ててくれたらいいのにって。・・・・でもそんなん思ってるって・・なんか格好悪い気がして・・もっと男らしくならなって。・・・でも、これがほんまの俺やから、最初からそう言えば良かってんな。・・・そしたら、捺香の事傷つけんで済んでんな。・・・今やっとわかったわ。・・・ごめんな？」
今まで言えなかった言葉が次から次へと出てきて、自分でも不思議だったけど、きっと、やっと、こんな自分を少し認められたからなのかなって、なんとなくそう思った。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
