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「拓哉と二人、弟みたいに思ってたのに、まさか斗亜に取られるなんて思わんかったから、あの日、ちょっと二人でからかったらお前めっちゃ動揺しててさ・・・。あのままシフト一緒にならんくて、からかったん忘れてたわ。・・・ごめんやで？」
１年半越しに廉くんから届いた思いがけない事実に唖然として立ち尽くして「・・・え？じゃあ・・・頭の良い人がタイプって・・・」「嘘に決まってるやん？なっちゃんがそんなんで人好きにならんて。・・・・斗亜の、いつも素直で一生懸命な所が好きやって言うてたで？」
「・・・・嘘やろ？」
絞り出してそう返事するのがやっとで、そんな僕の様子を見て「え？・・・ごめん。何かまずかった？」って顔を覗きこんでくる廉くんをぼんやり見つめるしかなかった。
「お前・・・・すげーな。しかもちゃんと受かってるんが凄いわ」
僕の様子がおかしかったからか廉くんがご飯に連れてってくれて、あの後僕が猛勉強して今の学校に入学したことを話すと、廉くんは驚きを含んだ顔で大爆笑した。
「笑うとこちゃうし。・・・高校生のガキからしたら真に受けるって。・・・しかも尊敬してた先輩やし」
不貞腐れながらハンバーグを口に入れると、廉くんが僕の頭をくしゃくしゃ撫で回してきた。
「せやんな、笑ってごめん。俺が悪かった。・・・これ、受かってくれたから良かったけど、落ちてたら洒落なってへんわ・・・」
廉くんはそう言いながらグラスワインを一気に飲み干した。
「ちゃんと訂正もせんとそのままにして、斗亜の事傷つけたな・・・。ちょっと悔しかったんと、お前がアタフタしてんの可愛くてさ」
空になったグラスをぼんやり見ながら呟く廉くんは優しい表情を浮かべてたけど、どこかちょっと落ち込んでるようにも見えて「・・・・もうええよ。そもそも俺がなっちゃんに聞けば済んだ話やのに怖くて聞けんかっただけやし」って笑うと、廉くんは「・・・ちゃうやろ？」って真面目な顔を返してきた。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
