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新居に引っ越して直ぐやって来た仕事の繁忙期に毎日忙しくしていて、斗亜との時間は自然と減っていた。
少し前までの私だったら、不安を感じて余計な事を考えていたかもしれないけど、一緒に暮らしているという事実が、帰る場所が同じって思うだけで、一緒に過ごす時間が短くても大分冷静でいられた。
最近の私達は、変に気遣い合ってた部分が減って、自然に振る舞っているように思う。
加奈に胸につかえてたモヤモヤを吐き出して斗亜以外の人に頼れて、斗亜が全てのような感覚を上手く消化できた事で、以前のように自分を俯瞰して見れるようになった気がする。
元々できてた事なのに、斗亜に執着して斗亜だけになって自分を見失ってた。
冷静に考えれば、頭では理解できるんだけど、感じてしまう感情はどうしてもコントロールできないから、急に不安になったり自信を無くしたりする感覚はなかなか戻らなくて、未だに時々感情のアップダウンに自分が振り回される気分になる。
斗亜はそんな私の感情の変化を感じると、黙って抱きしめてくれるようになった。
些細な事でいちいち落ち込んだりしてるのを気付かれたくなくて、普通にしているつもりなのに、やっぱりどこか無理してしまってるのか、直ぐ斗亜に気付かれてしまう。
課題やレポートをしてる時でも作業してた手を止めて、なっちゃんこっち来てって言って腕を引かれてくっついてくれる。
斗亜に甘やかされてホッとして安心することが増えた半面、斗亜の負担になってるって感じて、斗亜に呆れてないかと聞いたら「俺に甘えてくれて頼ってくれてんのに嫌なわけないやん？」なんて言って優しい笑顔を見せてくれる。
精神的にも随分子供っぽさが抜けた斗亜の包容力を感じ、こんな風に甘やかされる事に慣れてなくて逆にドキドキして、こっちが子供になったように感じる。
お互いの感情を揺さぶるような出来事が無ければ、私達は前と変わらないくらい仲が良く、何の変哲もない毎日には不安になる事も落ち込む事も無くて、最近は穏やかに毎日が過ぎていた。
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「谷口さんは男友達に誕生日プレゼント何貰ったら嬉しいですか？」
そんな可愛い質問をしてきたのは、先月入ったばかりのバイトの岡��くん。
週末の披露宴で使うナフキンを一緒に折りながら雑談をしていた時だった。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
