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勿論彼に惹かれているから知りたいって気持ちが大きいからだけど、彼女を大事にしているのは、実際彼女といる嶋��くんを見てわかったし、他人の幸せをぶち壊す気はないけど、単純に、自分が惹かれた人間がどんな人なのか興味があった。
遠目からしかわからなかったけど、嶋��くんに会いに来た彼女さんは、嶋��くんと落ち合った後泣いていたように見えた。
そんな彼女さんに手を繋いで優しい顔を見せてた嶋��くんを見て、少し胸が苦しかったのは、自分が思ってる以上に嶋��くんの事を好きになっていたから。
彼女だけに向けるその顔が自分に向けられることは無いってわかっているから。
綺麗で可愛らしい、でもどこか儚そうな雰囲気が嶋��くんに似ている彼女さんと並ぶ嶋��くんの顔が、大学での嶋��くん以外の彼を見せてもらえないくらい私は他人なんだって言われてる気がした。
出会った時点で彼女が居るって事は、私は最初から対象外。
だけど、人生のタイミングやチャンスはいつ来るかわからないし、単純に嶋��くんと仲良くなりたいなぁって思った。
完全な拒絶を示して席を立った嶋��くんが図書館を出た後、彼が読んでいた何冊かの本のタイトルが気になって、その書物を手に取ってみた。
私は嶋��くんの事なんて何も知らなくて、交わした会話もトータルすれば5分と無い。
彼の言う通り、彼が何を思ってるとか何を考えてるとか全然知らない。
直感と感覚だけで嶋��くんを自分の中のイメージで作り上げてしまってる所もあるけど、数分の会話でも、声のトーンだったり話す間とか表情で彼の人柄は出ていた。
勿論それも、私の勝手な解釈かもしれないけれど。
嶋��くんが熱心に勉強している内容が単純に気になっただけなんだけど、きっと嶋��くんは他人になんか知られたくない事を調べていただろうから、こんな風に気になるからっていちいち彼の読んでた書物を調べてる私は違う角度から客観的に見たらストーカーみたいな事してると思って、少し自分が怖くなった。
彼が読んでいた書物をいくつか軽く目を通してみると、どの書物も共通するキーワードがあって、なんとなく、彼が彼女以外の女の子を拒否する理由がわかった気がして、確かに彼の言う通り、私は彼の物語には関係ない登場人物なのかもしれない。
そう思いながらも、私の物語に嶋��くんは今現在主要人物になっていて、この物語をどうやって進めて行けばいいんだろうって、そんな事考えた。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
