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思えば、この状況をどうにかしたいとか、2人の関係性だとかばっかりに囚われてて、肝心な彼女を想う気持ちがどっかに飛んでしまってた自分に気付いて、彼女に初めて想いを伝えた時のような気持ちを思い出しながら伝えた好きは、あの時のようにドキドキして胸がいっぱいになった。
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「嶋��くん、いつもここ居るよね？」
捺香との会話を思い出しながら黙々と専門書を読んでいた僕の頭上から声が聞こえて、ビックリして顔を上げると吉川さんが立っていた。
誰でも入れる図書館だし、知り合いがいたら声を掛ける人もいるだろうから、内心声を掛けられたことを不快に思っていたけど、そんな素振りは一ミリも出さずに「・・・どうも」と短く返した。
「嶋��くんって勉強熱心だよね？たまに図書館入ってくの見掛けてて凄いなって思ってたの」
「専門書とか読むんだ・・・何書いてるか難しそうだね」
「あ、次の講義出る？あの教授何言ってるかわかんなくない？」
何一つ答えてないのに、次から次へと話しかけられ、正直面倒くさいなって思い始めた時「彼女さん、めちゃくちゃ美人だね」って急に捺香の話になった。
吉川さんと話す事なんて無いから忘れてたけど、道に迷ってた捺香に道案内してくれたのを思い出して「・・・道案内してもらったって・・ありがとうね」
と、お礼を伝えると吉川さんは意外そうな顔をした。
「・・・・何？」
「あ、いや。・・・お礼言われるなんて思わなかったから」
「・・・彼女困ってたから。・・・・助けてもらったら、普通お礼言うやろ」
そう返すと、吉川さんはなんか嬉しそうな顔で隣に座ってきた。
道案内してくれた事は感謝するけど、だからといってこれ以上吉川さんと雑談する気はない。
「何で隣座るん？・・・俺勉強してるし邪魔せんとってほしいねんけど？」
「実際彼女さん見たら、嶋��くんが彼女以外興味無いって言うの納得だし二人の邪魔する気は全くないけど・・・友達くらいにはなってくれても良くない？」
笑顔でそう言う吉川さんは明るくて素直な人なんだと思う。
彼女と付き合う前までの僕なら、普通に友達になってると思う。
面倒くさい人だなと思いながらも、吉川さんの嫌味のない会話に悪い人じゃないのはわかるし、状況が違ったら僕と吉川さんの関係性も変わってたかもしれないけど、今ここに居る僕とは関わる事のない関係性の人。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
