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彼女の不安定の原因は僕だから、僕が傍に居る限り彼女は幸せになれないって思った。
どれだけ好きでもこの先傷つけ合ってボロボロになるくらいなら、このまま別れてしまった方が彼女はきっと自分を取り戻せるって。
最初はしんどいかもしれないけど、その方が彼女の為だって。
「・・・・このまま俺と居ると・・・捺香壊れてしまうから・・俺ら、離れた方が・・」
抱きしめた彼女の頭をゆっくり撫でながら意を決して話始めたけど、彼女が急に顔を上げて「信じてくれへん彼女はいらんって事？」って言いだして「ちゃうよ。そうじゃない」って返したけど、彼女の顔が呆然としてて、ストンって感じで力が抜けたようになった。
「お願い。ちゃんと聞いて？」
彼女の両肩に手を置いて、彼女の顔を見つめながらそう言うと、彼女は更に涙を流して自分の頭を両手で押さえて激しく首を振った。
「聞きたくない！私の事が面倒くさくなったんやろ？やから別れたいんやろ？絶対泣かさへんって言ったくせに！嘘つき！」
そう叫びながら立ち上がって部屋を飛び出そうとしたから、慌てて彼女の腕を掴む。
「ちょっ・・捺香！待って！」
僕の腕を振り払おうとする彼女の力に驚きながらも思い切り彼女の腕を引っ張って、逃がさないように僕の腕の中に閉じ込めるけど、彼女は「嫌や。離して！」って顔を振り乱して暴れる。
こんな風に泣き叫ぶ彼女を見るのは初めてで、彼女をこんな風にしたのは僕だと腕の中の彼女を押さえながら「別れへんから」「落ち着いて」って何度も彼女に言いながら自分を責めた。
ずっと、離せと泣き叫んでた彼女が、僕の別れないって言葉を数分掛けてようやく受け入れて落ち着いた。
泣きすぎて無言で小さく吃逆しながら、力が抜けたのか僕にもたれながら身体を預けてきた。
些細な一言でスイッチが入ってしまうのが怖くて、彼女が大人しくなっても、腕の中から離すことができなかった。
気付けば彼女は泣き疲れたのかそのまま寝てしまってて、起こさないようにそのまま抱き上げてベッドに運んだ。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
