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バイトの制服から私服に着替えて彼女の席へ向かう僕に気付いて彼女が鞄に荷物を片付ける。
「お待たせ。出れる？」
そう声を掛けると嬉しそうに頷いて彼女が席を立つ。
本当に、今日１日で彼女に何があったんだろうってくらい表情が違って、嬉しいけど少し戸惑う。
そのまま店を出ようとすると彼女が「あ、お金まだ・・「もう払ったし行こ」って、バイト終わりに彼女のコーヒー代を払った事を伝えると、彼女は驚いて目を丸くしたけど、直ぐにはにかんだ照れたように笑顔で「ありがとう」って言ってくれて、その顔に僕はまた胸がキュッてなる。
今日の彼女に何があったかわからないけど、ずっと会いたかった彼女に会ったような気になって、胸が苦しくて、店を出て直ぐに彼女の手を引いて抱きしめた。
「ちょ・・・斗亜？お店の前やで？」
少し焦るような彼女の声が聞こえたけど、かき消すように腕をきつく回し僕の胸元に彼女の顔を埋めた。
「・・・来てくれたん・・・めちゃくちゃ嬉しい」
それだけ言うと、彼女の宙ぶらりんだった腕が、そっと僕の背中に回る。
「・・・ずっとしんどい思いさせてごめんね？・・・我慢してくれてたね？」
そんな言葉が聞こえて泣きそうになる。
それを言うのは僕の方だし、なんならそれを僕は彼女に言い続けないといけないのに、たった１ヶ月で音を上げるようなこんな僕に彼女はいつだって僕を気遣ってくれる。
「・・そんなん言わんでええ。・・・捺香が居てくれたら・・・それで良いねん」
絞り出すように告げると「私も斗亜が居たらそれで良い・・・けど、しんどい思いも楽しい思いも一緒にできる二人がいい」
「・・・・今日・・・何かあったん？」
聞いて良いかわからなかったけど、明らかに昨日までと雰囲気の変わった彼女を目の前に聞かずにはいれなかった。
「何があった・・・とかじゃないけど、今の・・・私の気持ち、聞いてくれる？」
ご飯食べながらって言って、ゆっくり背中に回した腕を彼女が解くから、僕もそっと彼女の身体を離す。
「・・・道端でイチャイチャせんといてくれる？」
後ろから聞こえた声にビクッてなって振り向くと風雅が立ってて「ここでイチャつかれたら出れへん」って怒られた。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
