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お互いの唇を食べるかのように深く重ねていると、彼女の口から短い吐息が漏れていく。
行為は終わったけど感じまくった余韻なのか、僕の唇に必死に応えながら彼女の身体が小さく震え、まだ繋がったままの彼女の奥も僕を緩く締め続ける。
僕の上にまたがって座る彼女をぼんやり見つめながら、何故か彼女と初めて身体を重ねた時の事を思い出していた。
付き合って直ぐにやってきた僕の誕生日に、この部屋で彼女と一つになった。
高校２年生の僕と大学４回生の彼女との恋愛経験の差は勿論あったし、行為自体僕は初めてで、凄く緊張してたのは覚えてる。
誕生日だからと一日出掛けた帰りに彼女が、ケーキを作ったから食べようって言ってくれて、初めてこの部屋に入った。
1人暮らしの女性の部屋に入るのも初めてだし、彼女だし、頭の中ではそういう事が浮かんでたけど、男の方がリードしないととか、経験の差をコンプレックスに感じてしまうとか、そんな事考えたりするけど、経験のない僕にそういった雰囲気を作ったりなんてハードル高すぎで、早々に諦めて、ケーキ食ったら帰ろうって思いながら彼女のベッドに腰掛けた。
「・・・どうしたん？急に大人しくなってるやん？」
さっきまで他愛ない話をしてた僕が、彼女の部屋に来た途端に口数が減ったのが面白かったのか、彼女が笑いながら僕の隣に座る。
「・・・女の人の部屋とか・・入った事無いし・・・なんか緊張す・・」
素直にそう言いながら彼女の方を見ると同時に彼女の唇が重なった。
急にキスされたから目を閉じる間もなくて、目を閉じて僕にキスする彼女の長いまつ毛が視界に入る。。
付き合ってまだ数週間、キスもこれで３回目。
いつもは唇と唇を重ねるだけだったのが、急に口内に深く入り込むキスを初めてされてドキドキと緊張でいっぱいになる。
頭の中は真っ白で、僕の舌に絡まる彼女の舌が柔らかくて温かいのがリアルに感じられて首の後ろ辺りから耳元がゾクゾクする。
さっきと同じ表情のはずの彼女の顔が、何でか色っぽく感じて、急に興奮して赤くなる。
「・・・っん・・」
彼女の口から小さく聞こえた吐息が僕の欲を刺激して、無意識に彼女の胸に触れた。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
