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言葉に躓きながらも、一生懸命言葉を紡ぐ斗亜の顔は赤いままで少し困ったような泣きそうな顔してて、苦手なのに私に伝わるように頑張って話してくれてるのが痛いくらい伝わって、そんな愛おしさに私の顔も涙を堪えるのに歪んでしまう。
「嫌われたくないって思ってんのに、自分が傷つくんが怖かった。・・・そんで結局捺香の事めちゃくちゃ傷つけた。・・・捺香は何も悪くないのに、俺に傷つけられるし、悲しませるし、泣かせるし・・・ほんま、こんな最低な俺の事、許そうって・・・信じようって・・・そう思ってくれただけで・・充分やねん」
泣きたくないのに、息するように当たり前に涙が次から次へと流れるけど、ただ流れるだけで、それを止めようとも思わないし、斗亜も私の涙に気付いてるけど、泣いてる私を見つめたまま、言葉を続ける。
「自分を傷つけた人間の事、信じれんくて当たり前やし、本当の意味で許してもらうって事がわかってへんかってん・・・苦しませてごめんな？・・・こんなん言うても無理かもしれんけど、捺香が自分を責める事ちゃうねん。・・・でも、やってしまった過去は変えれへん。・・変えたくても変えれへんから・・・・・それでも俺の事好きって思ってくれるんやったら・・・苦しんでも傍におって？・・・何回でも俺に苦しいんぶつけてくれて良いから・・・一緒に苦しむから・・・俺の事許さんでええから・・・俺のもんでいて・・・・」
斗亜の目からも私と同じように涙が流れてく。
きっと同じ想いで流れる涙に、私は心から喜んで、涙に濡れる斗亜の顔を両手の掌で包んで、そのまま口付けた。
お互いの為を想うなら、斗亜の言うように離れてしまった方が良いんだと私も思う。
斗亜だけが全てじゃないし、私だけが全てじゃない。
別れて、お互い他人なって、お互いの知らない人とまた恋に落ちるかもしれないし、その人と今度こそ信頼し合って向き合える良好な付き合いができるかもしれない。
私の生きる人生に斗亜は必要か。
斗亜の生きる人生に私は必要か。
お互いの人生はお互いの物で、相手ありきの人生じゃない。
そんな事は、もう、斗亜も私もわかってる。
わかってて、お互いが苦しむ道を選んでくれた斗亜を、心から愛おしいって思った。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
