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風雅は「そらちょっとキツいな」って一言言われ「・・・どっちが？」って返すと「・・・どっちもやろ？お互い想い合ってるから余計辛いやん。・・・好きなんやろ？」
「・・・好きやし別れようなんて思ってへんけど、このまま一緒にいても向こうがしんどいんちゃうかなって」
「そらしんどいやろな。・・斗亜の事好きなんやし」
「昨日それでちょっと言い合いになって・・・今日早よ帰って、ゆっくり話そうって思って」
そう言うと風雅はジッと僕の顔を見ながら「・・・何話すん？」って聞いてきた。
風雅の問いに答えられずにいると「こんなん正解なんかないし・・・彼女の気持ちも大事やけど、斗亜がどうしたいかがはっきりせんと、同じ事で喧嘩なるんちゃうん？」
正解なんてない。
その言葉にちょっと泣きそうになる。
振り返っても、これで良かったのかわからないことばかり。
寧ろ、間違ったかなって感じる事の方が多い。
でも、その時その時の自分が考えて出してきた答えだから。
正解なんて、一体だれが正解って決めるのか・・・結局は自分。
僕は彼女を傷つけてきた。
後悔しても取り戻せないけど、あの頃と違う今の僕が選ぶ答えが正解じゃなくても、せめて彼女を傷つけないものであってほしい。
「・・・捺香が別れたいって思わへん限り、俺は彼女と別れへん」
もう信じてもらえへんって思ってるし、それが捺香はしんどいんやろなってわかってるけど、俺は好きやからずっと一緒にいたい。
自分に言い聞かせるように呟くと「・・・ええんちゃう？捺香さんがどうとか違って、斗亜が一緒にいたいんやったら、そのまま言うたらええと俺は思うで？」
自分の意見を肯定してもらえるって、泣きそうなくらい嬉しいんだなって、少しホッとした。
「・・・ありがとう風雅。・・・こないだも、捺香きっと風雅と話してて落ち着いたんやと思うわ」
力ない笑顔しか作れなかったけど、風雅にそう言うと、風雅はアイスオーレを手にしながら「・・・俺は別に何もしてへんで？・・・斗亜が捺香さんの為にしてた事言うただけやし」って、ぶっきらぼうな返事が返って来た。
アイスオーレに入ってた大きい氷はいつの間にか小さく溶けていて、少し水っぽくなってた。
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あお(プロフ) - まなみさん» めちゃくちゃ嬉しいです！気持ちがコロコロ揺れ動く斗亜くんですが、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです！ありがとうございます。 (9月19日 21時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - このお話が大好きで前作からまとめ読みを数回繰り返しています、、、！更新楽しみにしています！ (9月16日 19時) (レス) id: 5166b5aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年7月27日 13時
