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斗亜はなんか幼くポケっとしてる印象だったから、勝手に同世代くらいの明るい子が似合うイメージだったけど、可愛い美人な年上のお姉さんが彼女と知って、斗亜の印象がガラリと変わった。
でも、遠目から二人を見てると、なんか柔らかい優しい雰囲気が出てて、お似合いっちゃあお似合いな感じ。
あんな綺麗な人、どうやって落としたんやろ？
暫くして斗亜が戻って来て「何も言わんと来るからビックリしたわ」って言ってるけど、顔は嬉しそうでやっぱり大学の時と印象が変わる。
「彼女社会人なん？大人な恋愛してんねんな」
思った事を口にすると「・・・向こうが合わせてくれてんねん。・・・・俺、平均より更に子供やし」
ポツリと返ってきた言葉がこれまた意外だった。
でも、そんな客観的に見れてそう言える時点で子供じゃないと思うけど。
「そうか？・・・見ててお似合いやと思ったけど？」
また思った事を口にすると、斗亜は少し驚いた顔を浮かべて俺を見た後「ほんま？・・・ありがとう」って照れ臭そうに笑った。
店長にお水注ぎに回ってって言われ、順番に注ぎに行く。
ノートパソコンで何か作業していて俺に気付いてない斗亜の彼女のグラスに水を灌ぐと、弾かれたように顔を上げた。
俺の顔を見て緩い笑顔で、ありがとうって声を掛けてきた。
「・・・お仕事っすか？」って聞くと「あー・・ちょっとだけ」って返事に続いて「あ、風雅くん。コーヒーおかわりしようと思うんやけど、お勧めありますか？」ってメニューを開いた。
「お勧めかはわからんけど、これが一番人気みたいっすよ？」
俺は飲んだこと無いんでわかんないっすけどって付け足してメニューを指差すと「じゃあこれにする」って笑いながらオーダーしてきた。
メニューを閉じながら「斗亜がね、よく風雅くんの話するんよ。めっちゃ優しい友達ができたって」って言われて「・・・優しい？・・自分じゃわかんないっすけど・・・あんま優しいって言われた事ないっす」そう返すと「ちょっと構ってちゃんやけど・・仲良くしてあげてね？」って言って、斗亜の彼女は優しい笑顔を見せた。
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月27日 11時
