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「私の友達やから悪く言わんようにしてくれてんの？・・・ありがとう。・・・斗亜は優しいな」って言ったら「・・・別に。そんなんちゃうし」って、ぶっきらぼうな返事が返ってきた。
そういう所はまだ可愛い年下彼氏だけど、お互い同じ目線で言いたい事言えるように少しづつなってきた気がする。
斗亜が大学生になって少しした平日に、加奈と休みが重なって、久しぶりにランチしようってなったら、斗亜も授業が午前中で終わる日だったので斗亜もランチに誘った。
思えば私側の友達に斗亜を紹介したことが無くて、紹介された事ない斗亜が若干緊張してるのが新鮮で可愛かった。
「え、うちでバイトしてたん？・・・・あー・・・わかった。・・とあたく？ダブルイケメン高校生の子やったんや」
「・・・何？そのグループ名みたいなん・・・」
３人でランチ食べながら加奈が私達の事聞いてきて、出会いがアテンド部署のバイトだったと話したら、思い出したかのようにテンション高めの返事が返ってきた。
「私、営業部署のバイトだったから斗亜くん見た事なかったけど、他の社員さん達がアテンドにめっちゃイケメン高校生が２人入ったって騒いでたんよ？」
「え・・・・全然知らんかった」
アテンド部署で、もちろん斗亜と拓哉はみんなから気に入られてたけど、うちの部署は２人以外も顔が整ってる子が多かったので、2人がめちゃくちゃ特別だったわけじゃなかったから、まさか他の部署で騒がれるほどだったなんて知らなかった。
「だって、うちの部署の田中さん、斗亜くん見るためにいつも用事作ってアテンド部署に行ってたよ？」そう言って加奈が斗亜を見ると、斗亜は「えー・・？誰っすか？・・・・田中さん？」って思い出そうと首を傾げる。
「いつもお菓子とか差し入れ持っていってた、背の低い、ぶりっ子みたいな声の人・・覚えてない？」
加奈が田中さんの特徴を斗亜に伝えると「・・・あ。・・・あの人か」って思い出した顔をしたと思ったら、何か微妙なトーンで返事をした。
「・・・覚えてんの？・・アテンド以外の人やで？」って聞くと「いつもお菓子くれた人やろ？渡す時めっちゃ手握ってきはるなーって思ってたん」って、さらっと出てきた言葉に少し驚く。
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月27日 11時
