君だけの華～another (ページ2)

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でもでもだっての返事しか返ってこない斗亜の返事に「お前・・・もうそれ依存しすぎやん。酷い事しても何も言うてこーへんから、甘えてずっと傷つけてるだけやん？・・・怖くて聞けへんて言う割に止めれへんって、なっちゃんが何しても受け入れてくれるって甘えてるだけやで」

俺の言葉に机から上目遣いで見上げてきて「・・・俺、依存してんの？」って初めて気づいたような返事を返してきた。

正直言うと、依存って言うか、なんかもう少しヤバ目な感じもするけど、たいして詳しくないから、大きいカテゴリで依存って言葉を使っただけで、本当は斗亜の様子に少し狂気じみたものもなんとなく感じた。

なっちゃんもなっちゃんで、本来のなっちゃんなら、もう少しはっきり斗亜に意見する気がするのに、話を聞いてるとどうもそうではないらしい。

こういうの、何て言うんだっけ？
依存のもっとヤバそうなの。

「・・・怖くて聞けへんって・・・・なっちゃんに愛されてる自信ないんやろ？・・せやから酷い事しても何も言わんと受け入れてくれてる事で愛されてるって錯覚してんのちゃうん？・・・・いつから？」

俺の言葉が的を得ていたみたいで、斗亜が起き上がって「・・・一回別れ話して、夏期講習とかで忙しなってきた頃からやけど・・・最近は余計酷くなってる」って素直に答える。

「・・・・なっちゃんの事、好きちゃうん？」
「・・・好きや」
「ほな、なんで正直に聞けへんの？」
「・・・聞いてる。・・・好きやって言うてくれる」
「・・・じゃあ、何でそれ信じれへんの？信じてたら好きな人に酷い事せーへんと思わん？」

俺の言葉に返す言葉がないからか、斗亜が黙って俯く。

「俺も最近なっちゃん会ってないから知らんけど・・・なっちゃんを信じれへんのじゃなくて、斗亜が自分の事信じれてないんちゃうん？・・・死ぬ気で受験頑張って受かったのに１年前と変わってないやん」

この１年、斗亜が必死に頑張ってたのを俺は知ってる。
別に一から百まで斗亜の事知ってるわけじゃないけど、ずっと一緒にいたから、斗亜が何に悩んでるとか落ち込んでるとか、なんとなく見てきたから。

学校で一切勉強しないって事は、寝る以外の時間をほとんど勉強に費やしてた事くらいわかる。
口で言えば簡単だけど、なっちゃんへの気持ちが本物じゃないとできないと思った。

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