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付き合っていたわけじゃないし、こんな別れ話のような弁明もする必要はないのかもしれないけど、関係性の形は違っても僕の大切な人だった事に変わりはないのに、結局麻美とも向き合わないで都合よく逃げただけで、こんな風に泣かせるくらい、僕はズルかった。
自分のせいで傷つけてしまった目の前の麻美の気持ちに堪らなくなって麻美を抱きしめる。
「せやな・・・ズルい逃げ方した。・・・ごめん、俺が悪かった」
抱きしめながら頭を優しく撫でると、麻美が僕の肩に顔を埋めて癪り上げて泣き出して、僕は胸がめちゃくちゃ苦しくなって、泣きじゃくる麻美を抱きしめたまま僕の本心を打ち明ける。
「今更やけど・・・好きやったで？・・・麻美可愛いし、一緒にいて楽しかったし・・楽やった。・・・・ちゃんと恋愛対象として見てたし、付き合ってって言おうって思った事もある」
抱きしめた身体をゆっくり離して麻美の顔をちゃんと見る。
泣きすぎてくしゃくしゃの顔の麻美に愛おしさが込み上げる。
「・・・そんくらい、ちゃんと麻美の事・・・好きやった」
多分彼女にも見せたことないくらい真剣な顔で麻美を見つめると、麻美は泣き顔のまま僕を見つめ、僕の首元に回していた腕をそっと降ろした。
自分の本心を打ち明けて恥ずかしくなった僕は、麻美の赤くなった目を見ながら「・・泣きすぎやん・・目冷やす？」と話を逸らすと、麻美は首を横に振って「も・・・ちゃんと諦めるし、斗亜から・・キスして？」って言われ、少し躊躇ったけど、麻美の頬に手をそっと添えてゆっくり唇を重ねた。
数秒程重ねた唇をそっと離すと、僕を見たまま、泣き顔で八の字の眉のまま麻美が笑った。
その顔にもう返す言葉が無くて「・・タオル冷やして持ってくるわ」って言って麻美の身体から離れると、麻美が僕のシャツの裾を掴んで「直ぐ戻って来てな？」って言うから、直ぐそこやんって笑って、頭を撫でて返事した。
部屋に併設されているバスルームでハンカチサイズのミニタオルを濡らしながら、自分の不甲斐なさというか、器の小ささに落ち込んでモヤモヤしていた。
一所懸命考えて行動していたつもりなのに、いつもどれも空回りで、誰かを傷つけてからじゃないとちゃんとできない。
こんなどうしようもないクズなのに、本当にどこがいいのかさっぱりわからなかった。
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あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
