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女子が寝る用に取った部屋へ入り既に敷かれている布団にゆっくり降ろすと、麻美が僕の首元に回していた手でそのまま僕の身体を引き寄せてきたからバランスを崩して倒れた。
咄嗟に手が出て麻美を庇って倒れると、押し倒してるかのようになって、至近距離で麻美と目が合う。
浴衣がはだけたままで、胸元が大きく開いて少し身体が赤い麻美にドキッとするけど「・・・危ないやん。・・・大丈夫？」って言って目を逸らし起き上がろうとするも、麻美は僕に抱きついたまま離そうとしない。
僕は再び麻美に目をやり「麻美・・・離して？」と言うと、少し眉を八の字に下げ、僕の首元の麻美の腕にほんの少し力が入るのを感じた瞬間「・・・このまま・・しよ？」って麻美の唇が動いた。
麻美の言葉に驚いて一瞬目を見開くけど「・・・・何言うてんねん・・・せーへんよ」って返すと「私・・初めては斗亜がいい。・・・ちゃんと諦めるから・・・して？」って真っ直ぐ僕を見ながら麻美が言葉を溢す。
多少酔ってはいるけど酔った勢いでもなく、おそらく意識ははっきりしてそうな麻美を黙って見つめながら、今までの自分の身勝手な態度が麻美にこんなこと言わせたと思うと、自分に苛立った。
「・・初めてなんやったら、次ほんまに好きになった人にしてもらい？・・・こんなんでしたら後で後悔するで？」
いろんな想いが込み上げて、麻美の顔を直視できずに少し視線をずらした。
「・・・斗亜・・ズルい。・・・・ほんまに好きやから斗亜にしてほしいんやんか」
そう言う麻美の目から涙が零れてしまって、そんな麻美を見て胸がいっぱいになりながら、黙って親指で麻美の目を拭う。
「俺・・麻美の事何とも思ってへんのやで？・・・そんなん嫌やろ？・・俺ズルいし最低やねんから、こんなやつ早よ嫌いになって忘れて？」
「・・・じゃあちゃんと諦めさせてよ。・・・ごめんだけ言うてあんな切り方されたら・・・次なんか進めへん」
そう言って僕を見つめたまま麻美の目から次から次へと涙が零れて、麻美の目を拭っていた僕の親指から涙が伝っていく。
僕が麻美を好きだったとか、そんな過去の気持ちを伝えたところで過去は過去だから、何も言わない方が良いと思ってた。
嫌われて早く忘れてくれた方が麻美の為だって、本気で思ってた。
でもそれは僕の都合のいい解釈で、麻美にとっては忘れるどころか余計に引きずらせ、言いたい事も言わせない卑怯な逃げ方でしかなかった。
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あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
