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当日僕は、彼女に一つお願いをした。
帰り、迎えに来てって。
彼女は僕のお願いに戸惑いながらも、仕事帰りに迎えに来てくれた。
ちょっとお洒落なレストランを貸し切りにした打ち上げだったから、みんな制服じゃなくてプチフォーマルな格好での参加。
お開きの時間でお店を出た所にちょうど彼女が来たから、僕は大きい声で彼女の名前を呼んで彼女の方へ駆け寄ると、彼女は気恥ずかしそうな顔をした。
「・・・みんないるし、みんなこっち見てるやん。・・・どっか近くで待ってるから解散したら連絡して？」って言ってこの場を離れようとする彼女の手を掴んで「ええから」って言って彼女を引き留めてると、みんなの中にいた西村が「なっちゃんやんー」って手を振るから、彼女も苦笑いで西村に手を振り返す。
僕は彼女の手を繋いだまま「帰るわー。お疲れー」ってみんなに向かって言って、そのまま彼女の手を引いてその場を後にした。
「俺な、みんなに彼女いるって言うてへんかってん。・・・周りに釣り合わへんって思われたくなかってん」
歩きながら、何で今日来てもらったか説明すると彼女は黙って聞いていた。
「もうみんなと会う事そうないし、俺ずっとこんな可愛い彼女おってんって自慢したかったん。・・お願い聞いてくれてありがとう」って笑ったら、彼女は恥ずかしそうな顔になって「・・・なにそれ。・・・怒れへんやん」って笑った。
「それにな？今日ちょっとフォーマルな格好やから、こうやってなっちゃんと歩いてても違和感ないやろ？」
「・・・そんなん気にしてたんやな。・・・でも、私も一緒やで？」
歩いてた足を止めて、ゆっくり向かい合いながら「私も、釣り合わへんって思われたくなかったから、加奈とかに紹介できひんかった。・・・今度私の友達に会ってくれる？自慢の彼氏って紹介したいから」
そう彼女が笑うから「・・・俺ら、いつも同じような事考えてんな？」って笑った。
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恋人同士って、鏡みたいってよく言われるけど、僕らはいつも合わせ鏡のようだった。
複雑なようで、よく見たら同じ事してる二人だった。
これからも、目の前にいるお互いを見つめていきたい。
君だけの僕でいたいし、僕だけの君でいてほしい。
彼女のテレビボードに、もう１枚写真が増えた。
それはやっぱり綺麗な青空の下、去年よりも大きい砂の城と飾らない笑顔の２人の写真。
fin
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あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
