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結局保留にしていた麻美を振ったけど、麻美にも泣かれて、益々自分が嫌になった。
自業自得なんだけど、自分の嫌な感情から逃げ回ってたら、大事な人たちをただ傷つけただけだった。
だから麻美の事ももう傷つけたくなかったし、彼氏になれないけど、できるだけ優しくしてあげたかった。
その優しさは、本当の優しさじゃなくて、ただ自分が嫌な奴になりたくないだけの、自分の為の優しさだったって、その時の僕は気付かなかった。
付き合って一年を過ぎると僕も彼女との距離を上手く取るようになった。
今の自分より上のレベルの大学受験を選んだから、この頃は正直彼女の事よりも勉強することに必死だったからってのもあったと思う。
３年のクラス分けは進路別だったから、内部進学クラスにいた僕が急に外部受験をするって言って、担任にも進路指導の先生にも、挙句、普段放任主義の親にも止められた。
今からやっても受かるかわからないのに、急に進路を変える理由をしつこく聞かれたけど、本当の理由を言えるわけもなく、ただ意地になってた部分もある。
だけど、こんなどうしようもない自分の意志もあやふやな僕が唯一曲げなかったのが、この外部受験だった。
なんでこの意志の固さが他に向けれないのかわからないけど、受験に関しては自分でも不思議だけど固かった。
きっと、自分がやるかやらないかだけで結果が出るからだと思う。
彼女に釣り合う男になりたいって、自分に自信を持ちたいって気持ちがどれだけのものか結果として出る気がしたから。
彼女も仕事が忙しい時期になって自然と会う回数は減っていたし、たまに会っても近況報告のような他愛のない話をするだけでデートらしいデートもせず、数時間彼女の家に行って身体を重ねるだけのような日もあった。
時々、なんで付き合ってるんだろうって思う事もあったし、他愛ない会話の中でも時折嫌な気分になりそうな会話もあったけど、この時期の僕はまるで感情をどっかに置いてきたみたいに無感情で中身が空っぽだった。
頭の中は毎日詰め込めれていく勉強の単語で埋め尽くされていて、それどころじゃなかったってのもあるけど、勉強以外の事を悩む隙間もなかった。
感情さえ捨てたら、彼女とも喧嘩しないで済むし、自分を卑下しなくて済むから正直楽だった。
楽だったけど、僕は一体何を望んでいたんだろうって、年が明けて試験が近づいてくると、余裕のなさはピークに達していた。
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あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
