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あの日、仕事中の彼女に遭遇したカフェで僕の劣等感は限界になった。
上司が距離の近い人でちょっと困る。
そんな話を少し前に彼女から聞いた。
実際にその現場を目撃するとは思わず、いざ目の前にした時、ヒールでタイトなスカートで仕事する大人な彼女と、制服姿で友達と放課後に遊んでる僕の、圧倒的な何かの壁を感じて、上司の態度に困ってる彼女を助けることなんてできなかった。
もう彼女と別れよう。
そうしたらもうこんな悩まずに済むし、自分の不甲斐なさや弱さに気付かないで済む。
男としても人としても僕はたいした価値なんてない。
彼女にはきっと、もっと頼りになる大人の男の人が合う。
こんな年下で子供な僕には初めから無理だったんだ。
それに・・・もう彼女の事を傷つけなくて済む。
卑屈になり始めて彼女に冷たい態度しか取れなかった最近の僕に、きっと彼女は戸惑ってたと思うし、悲しませて傷つけてたから。
大切にするって、思ってたのにできなくてごめん。
だけど僕はどこまでもズルくて、自分の情けなさに打ちのめされた時に、告白してくれた麻美を保険のように扱った。
彼女と別れても麻美がいるから。
元々好きだったし、もう真剣に誰かを好きになるのはしんどいし、麻美なら一緒に居て楽しいから。
そんな最低な軽い気持ちで、本気で好きになってくれた麻美の告白を保留にしてた。
別れ話をして、まさか彼女が泣いて引き留めてくると思わなかった。
思えば彼女が泣くのは初めてで、いつでも僕の前では笑ってくれてたって気が付いた。
悲しませてたのに、傷つけてたのに、それでも僕がいいって言う彼女は、僕が気まずくないような提案をしてきて、結局また彼女の優しさに甘えてしまう。
別れられなかった優柔不断でクズな僕だけど、一回決めた事を撤回したからには二度と自分から別れようなんて言わないって決めた。
自分の意志もフラフラしてて頼りない僕だけど、こんな僕でも別れたくないって彼女が言うなら今度こそそれだけは守りたいって。
もし・・・別れるとしても、次は彼女に振ってもらう。
彼女の気の済むまで僕と付き合ってくれたらそれでいい。
別れを撤回して安心した顔をしてる彼女を見てそう思った。
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あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
