3 ページ3
・
「長く付き合ってるんやろ？・・ほな、なんであの時私の告白・・すぐ断らんと保留にしたんやろ？」
「・・・・・さぁ。・・・麻美の事も好きやったんちゃう？」
「え、拓哉そう思う？・・・てかさ、絶対斗亜私の事好きやったやんな？」
食い気味に詰め寄ると、拓哉は若干引いたけど「まぁでも、変に二股とかされんで良かったんちゃう？・・・男なんて、可愛い子に好きって言われたらチョロいから」ってふざけて返してきた。
「・・・正直に言ってくれたら、二股でも良かった・・・」
「え？・・・麻美、それはあかん。・・・自分の事低く見すぎやで？」
「・・・冗談やん。・・・でもさ、ほんまにずっと好きやってん」
「・・・せやな。・・・辛いよな。・・・ちょっとズルいけど、斗亜がほんまに二股するような男じゃなくて良かったやん」
そう言って拓哉が頭を撫でる。
その優しさに泣きそうになったけど、みんなで楽しみに来た旅行で泣いたら勿体ない気がしてグッと堪える。
「さっきもさ・・・斗亜絶対私の事避けたよな？・・・やっぱズルない？」
「それは俺も思った。・・・多分、麻美に嫌われようとしてんのちゃう？」
「・・・・そんなんで嫌いになれるんやったら、とっくに嫌いになってる」
斗亜がどんな気持ちで私と過ごしていたのかなんてわからないし、何を考えてこんな行動してるのかもわからない。
だけど、結局は何されても今はまだ斗亜の事が好きで、嫌いになんかなれない。
こんな気持ちはいったいどうすれば飲み込めるんだろう。
時間が経てばこんな気持ちも薄れていくのかな。
もうこうして一緒に出掛ける事もないだろうし、連絡も取れないから、いつか斗亜の事・・忘れられるのかな。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一緒に旅行に来たメンバーは、僕と麻美が付き合っていないことは知っている。
だけど、一番仲が良い二人だと思われていたから、一緒に行動していない事に疑問はあったと思うけど、誰も何も触れないでいてくれて、いつも通りの時間が流れてた。
宿泊する旅館の部屋でみんな軽く飲み始め、思い出話が途切れることなく続く。
僕は飲むふりをして水ばかり飲んでいた。
飲めないわけじゃないし、未成年だしなんて真面目な事は言わないけど、なんとなくお酒は好きじゃない。
酔った勢いとかその場のノリでみたいなのが正直嫌で、なんでもお酒のせいになるのが苦手だった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
