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「斗亜？どうしたん？」
彼女の焦るような声がぼんやりする頭の奥の方で聞こえて、少し意識が飛んでた事に気付く。
いつの間にか閉じていた目をゆっくり開けると、焦ってるような不安そうな彼女の顔が僕の顔を覗き込んでいるのがぼんやり見えた。
「斗亜？どっか痛い？・・斗亜？」
泣きそうな顔になる彼女が僕の頭を撫でてくれるけど、今の自分の状況が理解できない。
『・・・俺？どうした？』
彼女を目で追いながら声を出してみたものの全然声が出ず、息切れのようになってる事に驚く。
ベッドにうずくまって、短い呼吸を繰り返す僕の背中をゆっくりさすりながら「斗亜・・ゆっくり鼻から息吸って？それで口から吐くん・・・ちょっとづつでいいから・・」って言う彼女の声が凄く遠くから聞こえた気がしたけど、実際は僕の耳元で話してる彼女の言葉も上手く頭に入らない。
息が上手く吸えなくて手先が冷たくなって軽く痺れてるのを感じ、怖くなって自然と涙が出る。
彼女は僕の背中をさすったまま僕を抱きしめて「大丈夫・・私斗亜の隣にいるから・・・落ち着いて？・・・・ゆっくり鼻から吸って？・・・うん、そう。・・・吐いて？・・うん、口から。・・・もっかい吸って？・・・そう、ゆっくり・・・」
彼女の言葉に合わせて何度か呼吸を繰り返すと少し楽になって、ものすごく安心した。
自分に何が起きたかわからなくて凄く怖くて、まだ少し整わない息に戸惑いながら、抱きしめてくれる彼女の胸元に顔を埋め、彼女を強く抱きしめると、背中をさすってくれてた手がゆっくり僕の頭を撫でる。
「・・・ビックリしたね。大丈夫やで？」
彼女の声が頭の上の方で聞こえて、やっと正常に頭に入ってきてホッとして顔を上げると彼女が僕を見つめながら涙を拭いてくれた。
「・・・俺・・どうしたん？」
掠れた声で彼女に問いかけると「・・・ちょっと疲れてて呼吸が荒くなったんちゃうかな？・・・もう大丈夫？」って返してきて、小さく頷くと「良かった・・・私の心臓が止まるかと思ったわ」って優しく笑った。
その後は特にいつもと変りなく、呼吸も落ち着いて、さっき感じてた言い様のない不安もすっかり消えていた。
さっきのは一体何だったんだろう。
ちゃんと考えないと駄目な気がするけど、今は少しでもさっきの感情を思い出そうとすると直ぐに息苦しくなる気がして、思い出す事を止めた。
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あお(プロフ) - 莉愛さん» コメント気付かずごめんなさい！申し訳ありませんが、全作品固定氏名で書かせていただいてます、、、。ので、名前変換はできないようになってます。それでも良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです！ (2月12日 0時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されなくなってしまいました😿直していただけたら嬉しいです (1月28日 0時) (レス) @page45 id: a7af77c404 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 高梨アヤメさん» アヤメさん。。。うっかりしてました。ありがとうございます。 (6月15日 20時) (レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、オリ.フラ立っちゃってますよ〜💦 (6月15日 18時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年6月14日 10時
