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20代も半ばを過ぎた男の発言とは思えへん・・・って自分でも思うくらい語彙力がなくて、もう言葉にするのは無理って思った僕は、あーもうって頭を掻きながら再度ヒナちゃんを抱き寄せた。
「・・・ごめん。わかって？・・・わからんくてもわかって？・・ほんで、嫌いにならんとって？」
語尾が小さくなっていく僕の言葉を黙って聞いていたヒナちゃんは肩を震わせ笑った。
「・・・そんなん言うんズルいわー。そんなんで嫌いにならへんけど怒れへんやんかー」
「え？ズルい？ごめんやで？でも・・・俺ヒナちゃんが好きやわ」
ついさっき自覚し始めた彼女への気持ちが、はっきりスルっと言葉になった。
好きと聞いて僕を見上げたヒナちゃんは「え？ほんまに？・・・10歳くらい離れてんで？」と驚いた声を上げる。
「せやな・・・9歳差な。・・そこはちゃんと正確にしよ」
「どっちでもええけど・・めっちゃ急な話やな」
「ほんまやで。・・・でも、好きみたいやわ」
「・・・めっちゃ曖昧な感じやな・・・ええけど」
「ええんかい。・・・ヒナちゃんは俺の事・・・どう思う？」
テンポよく続いた会話が止まる。
今聞いても答えなんかないかもしれないけど、今の彼女の気持ちを知りたかった。
「えー・・・いきなりそんなん言われても・・・って感じやわ」
そらそうやな・・・と納得していると「でも・・」と言葉が続く。
「多分・・・同じやと思う。・・・・康二くんの今の気持ちと」
そう言ってヒナちゃんも語尾が小さくなった。
そんなつもりで出会ったんじゃない。
年齢差のある彼女に恋愛感情を持つとも思っていなかった。
だけど、いろんな巡り合いで人生はいろんな色に染まっていく。
そんな毎日の積み重ね。
過去の僕も、そんな毎日の積み重ね。
彼女のお蔭で少しだけ晴れた心の靄も、毎日ゆっくり紐解いていけそうな気がした。
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山西 陽朔 - あなたのような才能ある方は、南無妙法蓮華経と唱えて仏となり幸せな人生を歩んでくださいね (2023年4月30日 17時) (
レス) id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
山西 陽朔 - あおさん、南無妙法蓮華経と唱えればあなたは仏になれます。 (2023年4月30日 17時) (レス) @page1 id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年4月28日 11時
