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ラウール
この間学校帰りに見つけた、閑静な住宅街のカフェに康二くんの車が停まってた。
学校が終わって仕事までの時間潰しにふらっと入ったカフェは打ちっぱなしのコンクリートが所々あるログハウスのような仕様で、レコードをバックミュージックにしてのんびりとした時間の流れる店内だった。
コーヒーを注文すると、小さいクマみたいなマスターがゆっくり豆を挽いてくれる。
夜はBARになるカフェは、昼間は常連以外ほとんどお客さんが来なく、そんなに広くない店内だけど、各テーブルごとに緩い仕切りがあって、お客さん同士が干渉しない空間になっているから僕が来ても誰もラウールだと気付かない。
康二くんが気に入りそうだと思ってこのカフェを教えてあげたのは3日前のことだった。
今日の康二くんは午後からオフだと言っていたから早速来たんだと思い、今日夕方からソロ仕事の僕は一旦家に帰ろうと思っていた足をカフェの入り口に向けた。
店内の入り口のドアを開けると化粧室に入る制服姿の女子高生の後ろ姿が見えた。
珍しいなと思いながらも、顔バレしたくなかったので、女子高生に気付かれないうちにマスターにコーヒーを注文して、店内の奥の仕切りの席に目を向けると、座っている康二くんの後ろ姿が見えた。
「お兄さん。席ご一緒良いですか？」と声を掛けると、ビックリした顔で康二くんが振り向いた。
「・・っビックリした。・・・え？なんでラウールがおるん？」
「表に康二くんの車が見えたから・・1人？」
そんな会話をしていたら後ろに気配を感じて振り返ると、さっきの女子高生が驚いて立っていた。
せっかく穴場のカフェを見つけたのにな・・・
なんて思っていると「康二くん・・ラウールくんやん？」って女の子が言うから、逆に僕がビックリして康二くんを見ると、康二くんは気まずそうな恥ずかしそうな顔をしていた。
「・・・康二くんの知り合い？」そう訊ねると康二くんは女の子と顔を見合わせながら「・・・彼女や」って、まさかの返事が返ってくるから、思わず「え？女子高生だよ？・・・康二くんロリコンだったの？」って口から出ちゃって、女の子は大爆笑してた。
楽屋で康二くんに彼女ができたって話を聞いた気がするけど、本当に彼女がいた事も驚いたし、まさか僕と同い年ってことにも驚いた。
ヒナちゃんは、見た目は僕よりも年下に見えそうなのに、話してみると康二くんとの年齢差をあまり感じない大人な雰囲気を持っていた。
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山西 陽朔 - あなたのような才能ある方は、南無妙法蓮華経と唱えて仏となり幸せな人生を歩んでくださいね (2023年4月30日 17時) (
レス) id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
山西 陽朔 - あおさん、南無妙法蓮華経と唱えればあなたは仏になれます。 (2023年4月30日 17時) (レス) @page1 id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年4月28日 11時
