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助手席に乗った途端、身体を引き寄せられ強く抱きしめられた。
私の顔辺りにある、康二くんの肩から康二くんの匂いが広がって、それはキュッてなってた私の心に沁みてホッとする。
「康二くん？」って名前を呼んでみたら「・・あかん。・・・もう離したくない」って掠れた声が返ってきた。
何て返事していいかわからなくて、でも、同じような気持ちだとわかってほしくて、狭い助手席から必死に手を伸ばして康二くんの身体を抱きしめた。
私の動作に反応するように康二くんが唇を重ねてきて、小さいキスを繰り返していると、康二くんの腕が私の後頭部に回り、更に引き寄せられてキスが深くなる。
吐息ごと飲み込むように康二くんが口内に入り込んで絡めてくる舌に応えるように私も舌を絡ませる。
激しいけど、その分康二くんの気持ちが伝わるようなキスに、あまり慣れてない私の息が上がる。
唇を離したいけど頭を抱えるように固定されているから離せなく、苦しくなってきたので閉じていた目をそっと開けると康二くんも目を開けていて、その真剣な目に胸がまたキュッてなる。
そのキュッは、さっきと違う感覚で、今のキュッは、もっと康二くんを感じたいって意味合いで、身体は同じ動作をしていても、感じる気持ちはいろいろあるんだなぁなんて、康二くんと見つめ合ったままぼんやりと考えてた。
苦しかったはずのキスがなんとなく気持ちよく感じ、キスの合間の息の仕方さえも人間って教えてもらわなくても自然と出来るようになるんだなと感心していた。
キスの呼吸が合うようになってきたところで、やっと康二くんの腕の力が緩くなり、そっと唇が離れる。
離れても至近距離の康二くんが「・・・・あかん。・・・ここでしてしまいそうなるわ」って変わらず真剣な顔で言うから、ちょっと笑ってしまったら「笑い事ちゃうねん。・・俺ほんまに我慢できひん」って言いながら再びきつく抱きしめてきた。
その仕草が必死で我慢しているようで、あまりにも愛おしくて可愛くて、私は自分の眉が八の字になって笑いを堪えながら「・・・じゃあ、早く康二くんち帰って続きしよ？」なんて、馴れてるような返事を返してしまった。
康二くんしか経験ないし、それも数えるほどなのに、私から誘うようなセリフに康二くんは「そんな言葉・・・俺の知らんとこで誰に教わってん？・・・俺以外にそんな事言うたらあかんで？ほんまに」
って言いながら抱きしめていた腕を解き、車のキーを回した。
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山西 陽朔 - あなたのような才能ある方は、南無妙法蓮華経と唱えて仏となり幸せな人生を歩んでくださいね (2023年4月30日 17時) (
レス) id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
山西 陽朔 - あおさん、南無妙法蓮華経と唱えればあなたは仏になれます。 (2023年4月30日 17時) (レス) @page1 id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年4月28日 11時
