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「ヒナちゃん・・・ありがとうな」
そう言って繋いだ手にギュッと力を込めた。
「ん？・・・なんかお礼言われることした？」
ヒナちゃんが僕よりも力を込めて握り返す。
めっちゃ握力強いやんって突っ込みながら「うん、俺のモヤモヤ、綺麗になくなっていったわ」って繋いだ腕を引いてヒナちゃんを抱きしめながら立ち上がると、ヒナちゃんは驚いたけど上手くバランス取って僕に抱っこされる。
「なになに？・・なんか全然わからんけど、ヒナは康二くんが楽しそうやったらそれでいいわ」
そう言ってキラキラした顔で笑うヒナちゃんは、やっぱり可愛くて華がある。
「・・・あ、今の顔。写真撮りたかった」
僕の呟きにヒナちゃんは目を丸くして少し驚いた顔をしたけど、目を細め笑うとギュッと抱きついてきた。
こんな風に緩く優しい時間が心地よくて、僕はできればいつまでもこんな時間をヒナちゃんと重ねていきたいなぁなんて思ってた。
この夏に僕が経験した、昔に置いてきた心の整理。
一人じゃ気付かないままで、ずっと何とも言えない何かを抱えたままだった。
あの日の舞台で見た夢の羽が、優しく柔らかく僕を包んでくれた。
どんな苦しい事も乗り越える力がある事を、その時はわからなくても自分の力になっている事を、振り返ることで見えるものがある事を教えてくれた。
孤独で苦しくてしんどかった毎日も、振り返ったらメンバーの優しさで溢れていた。
関西とのレッスンの違いに馴染めず、覚えきれない振り入れも、ふっかさんとさっくんがさり気なく助けてくれた。
9人が9人になるように、みんなに目を配ってくれたふっかさん。
緊張する僕をいつだって気遣って助けてくれる照兄も。
関西時代から仲良くて、いつも僕を肯定してくれる阿部ちゃんも。
言いにくい事も正面切って言って、僕らを守ってくれたしょっぴーも。
ご飯に行って「Snow Manに来てくれてありがとう」ってちゃんと言葉にしてくれた舘さまも。
関西のメンバーと同じくらい、いつでも僕を助けてくれた。
目まぐるしく流れていく毎日の中にある、いくつもの当たり前のような優しさが当たり前でもなんでもなく、僕への愛だという事を、しっかり感じる良い機会だった。
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山西 陽朔 - あなたのような才能ある方は、南無妙法蓮華経と唱えて仏となり幸せな人生を歩んでくださいね (2023年4月30日 17時) (
レス) id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
山西 陽朔 - あおさん、南無妙法蓮華経と唱えればあなたは仏になれます。 (2023年4月30日 17時) (レス) @page1 id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年4月28日 11時
