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付き合って２年も経つのにこれだけ仲が良いなら、諦めもつきそうなものなのになって。
高校時代ずっと仲の良い友達だったのなら知っててもおかしくないのに。
それ以上に諦められないくらい嶋��くんの事が好きだったのかな。
「岡��くんは・・・気になる子と最近どう？」
麻美ちゃんの事を考えてたら、麻美ちゃんの事を聞かれてドキッとした。
谷口さんは、彼氏の女友達の事を知ってるんだろうか。
麻美ちゃんって存在を知ってても、自分の彼氏の事を好きだったなんて知るわけないか。
「ちょっとだけ・・・打ち解けてくれて、前よりは距離近くなった・・・感じ？」
「そうなん？・・・えー良い感じやん？なんか嬉しい」
そう言って自分の事のように喜んでくれる谷口さんに釣られて俺も笑みが零れる。
「もうすぐクリスマスなんで・・・誘えたらなぁ・・とは思ってるんですけど・・・なかなか難しくて」
多分、好意は伝わってると思うけど、クリスマスにデートに誘うってハードルが高いし、断られるのも、気使ってオッケーされるのもなぁ・・・。
そんな悩みを溢すと、少し眉間に皺を寄せて腕を組みながら「そっか・・・・そうやんね。・・・・あ、ちょっと待って？」そう言いながら会社携帯を操作する谷口さんを黙って見てると、やがて操作してた携帯の画面を見せてきた。
携帯の画面はうちの会社のホームページだった。
「イブと当日、うちのフレンチレストランの会場でクリスマスディナーするんよ？・・・まぁ来期のコース料理の試作なんやけど。・・・・社員のみの予約やし私の代わりに岡��くん彼女と行かへん？」
急に提案された内容に戸惑いながら「え？でも・・・そんなん谷口さん彼氏と行ったらいいじゃないですか？」って返すと「彼氏他に行きたいとこあるから、断るとこやってん。・・・これ一応カップルとか夫婦とかのペア予約やし、社員さんに代わりに行ってくれって言われたって言うたら彼女誘いやすいやん？・・・どう？」
誘いやすい口実を貰って、誘うハードルがグッと低くなった気がして「・・・良いんですか？じゃあ・・彼女誘ってみます」なんて返事をすると「上手くいくと良いね？」って肩を叩かれた。
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作者名：あお | 作成日時：2024年2月5日 16時
