憂鬱な僕２ (ページ19)

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向かい合う４人掛けの席に無言で琉巧の隣に座った俺を見た芹香の第一声が「なぁ琉巧？こんなキレてる斗亜初めて見てんけど？」とか言って何故か爆笑していて、琉巧も「ガチ恋したらこんななるんやな」って頬杖つきながら珍しいものを見るように俺を眺めてきた。

「なんやそれ・・・話が見えへん」
「今リアルタイムで紗綾とやり取りしてんねんけど・・・斗亜怒って紗綾んち出て来たんやろ？」

久しぶりに会ったのに爆笑してる芹香に冒頭のやり取りに対しての疑問を投げて、返ってきた内容が予想外で思わず隣の琉巧を見ると、頬杖ついてる顎を軽く動かして芹香が手に持ってる携帯を指す。
その琉巧の仕草に芹香が携帯の画面を俺に向けてきたから少し身を乗り出して画面を見ると芹香と紗綾のトーク画面だった。

・・・・・・・・・・・・・

学校帰り久しぶりにバッタリ会った俺らはそのままファミレスでご飯を食べていて、芹香が途中で紗綾に来ないかと連絡をしたけど、斗亜と風雅が家に来てて一緒にご飯食べるからと断られていた。

「家で彼氏と幼馴染とご飯て・・・気まず」
「彼氏と幼馴染って言うと気まずいけど・・・斗亜と風雅とご飯って思ったら全然気まずくないやん？」
「いやぁ・・・表向きはそうやけど、学校での2人見てたらまあまあ気まずいで？俺絶対その場に居たないもん」
「え？そんな感じ？・・・てっきり円満に付き合ってんのやと思っててんけど？」

紗綾から近況を聞かされていた芹香と、リアルタイムで３人のやり取りを見てきた俺が感じる３人の関係性の微妙さの認識が違い過ぎてお互い首を傾ける。

芹香はこの間紗綾が凄く嬉しそうに斗亜の話してて、風雅との関係もさほど深刻そうでもなかったから、俺の言葉に驚いていた。

「紗綾・・・ほんまに斗亜の事好きなんやと思うで？・・・今までの彼氏って風雅との関係性わかってくれへん人ばっかやったけど・・・斗亜はそこも知ってるやん？やし、紗綾からしたら今までの彼氏と違って斗亜に安心してると思うねん」
「それは紗綾と斗亜が風雅を挟んで友達やったからの距離感やで？・・・本気で惚れたら・・また違うんちゃうかな。・・・多分今までの男と同じような感情持つと思うで？・・・知らんけど」
「・・・・・なるほどなぁ。でも斗亜と紗綾、仲良くしてるんやろ？」
「実際2人が一緒なんは見てないから何とも言えんけど・・・・斗亜から紗綾の話聞く限りは仲良さそうやで？」

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