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会話するのも脱力してしまって「・・・もうええわ」って溜息を吐くと「・・・ごめんなさい」ってめちゃくちゃ落ち込んだ顔で謝ってくるのもいつもの事。
「・・でも紗綾さ・・・。ほんま、気つけなあかんで？・・変な奴多いし、学校バレてたら会いに来る奴も出てくんで？」
琉巧が淡々と言う言葉に、言った本人は勿論、俺も斗亜も、どっかの誰かの顔が浮かぶ。
「・・・それはただのストーカーやん？・・・でも、ほんま琉巧の言う通りでDMとかコメントに学校名書かれたりしてんの。・・・慌てて消したけど・・風雅の言う通り、制服であんな事した私が悪いねんけど・・・」
どっからどう見ても落ち込みだした紗綾を、斗亜と琉巧は可哀想な感じで見てるけど、俺はその顔さえも腹が立つ。
「これに懲りて動画も消してアカウントも消せ。・・そんな顔してもあかんもんはあかん。考え無しでやってしまう性格・・・いい加減に直せ」
珍しく真剣に怒ってるのがわかったからか、紗綾は目の前で動画もアカウントも消し始めた。
フォロワー数が多かろうが、人気があろうがそんなもん関係ない。
拓哉と彪太郎は友達だから、どんな奴かわかってる。
だけど、琉巧が言うように、他に拓哉みたいな奴がいないとも限らないし、変な奴につき纏われたりして取り返しのつかない事になる方がよっぱど困る。
いつもは紗綾の味方をする斗亜と琉巧も、今回は流石に何も言わなくて、紗綾も落ち込んだまま。
結局俺が悪者みたいになるし、苛立ちも止まらないから、やっぱり紗綾に関わるとロクなことが無い。
俺の前で俯いて泣くのを堪えてる紗綾に溜息しか出ないけど、やっぱり紗綾のそんな顔は見たくなくて無意識にいつもみたいに頭を撫でたら、後ろから紗綾を呼ぶ男の声がした。
そもそもメンズの服屋に紗綾１人なわけがないって、考えたらわかる事で、声の方を見ると見るからに切れ気味な顔でこっちを睨みつけてるイケメンがいた。
「・・・お前さぁ・・・彼氏と居るんやったら先言えや」
「えぇー・・・聞かれんかったもんー」
こうやってまた無駄にイラつかれて妬まれる。
動画の事といい、もう何か全部に腹が立って「・・紗綾・・・もう絶交しよ？俺無理やわ」って言って、そのまま店を出た。
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あお(プロフ) - ぴのさん» 好みの書き方みたいで嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月13日 20時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 文才がとても好みなのですが、名前変換はできないよう設定しているのでしょうか？ (10月13日 14時) (レス) id: 8b367529bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 17時
