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西村くんがいつもの女の子とのやり取りをダラダラ話してたと思ったら、急に紗綾の名前を出したから思わず気づかれないように風雅と斗亜に視線を向けた。
2人は特に反応せず黙々と箸を進めてて、彪太郎がいつものように西村くんの相手をしてる。
「西村くんの推しの紗綾ちゃんな？そら可愛いし彼氏くらいおるやろ。・・・美咲ちゃんに聞いたん？西村くん美咲ちゃんと良い感じなんやろ？」
「せやけど、紗綾ちゃんどタイプねんて。・・・遊びに誘った時も紗綾ちゃん来れんかったから結局一回も会った事ないねんなぁ」
ブツブツ言いながら日替わり定食のおかずを箸で突いてる。行儀の悪い奴や。
この間、紗綾に会ってみたいと言って紗綾の学校へ行った西村くんと彪太郎が、女の子達に次々囲まれ、いろんな子と連絡先を交換した中に居たのが美咲ちゃん。
彼女は紗綾の友達で、そこから紗綾を入れた５人で遊ぶ約束をした。
実際紗綾は斗亜と付き合ったから２人揃って遊びを断って来なかったけど、西村くんが紗綾狙いだと知らない美咲ちゃんが上手く西村くんと良い感じになっているのに、今更紗綾に彼氏がいるとか、そんな事をいつも通り５人で昼飯を食ってる時に唐突に言い出して、事情を知ってる俺は内心ドキッとした。
とは言え、紗綾と斗亜が付き合ってるのは何も悪い事じゃないし、秘密にしてる事でもないけど、なんとなく風雅と斗亜の前で紗綾の話はタブーになってる感じで、俺も紗綾の話は２人の前でしない。
西村くんも彪太郎もそんな事知らないから、世間話の一つとして紗綾の話が出て来たんだろうけど、この空気が面倒だから美咲ちゃんの話だけしとけば良いのにって心の中で悪態を吐く。
「でも紗綾ちゃん彼氏いはるんやろ？可愛いんはわかるけど西村くんとはタイミングが合わんかったんやわ」
やし、大人しく美咲ちゃんと仲良くしとき？
西村くんにそう言って諭してる彪太郎の言葉に俺もなんとなく納得してしまう。
運命とか縁とか、偶然とかタイミングとか。
現実主義な俺はあんまりそういうの信じてないけど、タイミングに関してはなんかそういうのあるんかなってちょっと思う。
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あお(プロフ) - ぴのさん» 好みの書き方みたいで嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月13日 20時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 文才がとても好みなのですが、名前変換はできないよう設定しているのでしょうか？ (10月13日 14時) (レス) id: 8b367529bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 17時
