憂鬱な僕

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既に数ヶ月避けられてるから関わってないけど、気持ちの区切りを付けたくて、幼馴染として飾らない正直な言葉を送った。





世の中の幼馴染って関係の人って、どんな風に幼馴染してるんだろう。
ずっと一緒だと信じて疑わなかった子供のままでいられなくなった時、どんな風に関係性を変えていくんだろう。


それこそ普通の友達になんてなれなくて、でも、恋人にもなりきれない気持ち。




ずっと風雅に隣に居て欲しかった。
ただそれだけだった。

風雅がごめんって言って抱きしめてくれた時、心の底からホッとして、大事にしてくれる織山くんでさえも振り払えなかった心のモヤモヤが綺麗に消えて、やっと息ができた。











織山くんに風雅と仲良くするなって言われた瞬間、織山くんへの気持ちも今までの思い出も全部綺麗に無くなった。

ここで風雅の事を男として好きなんだって思えたらまた違ったのに、どうしても異性への想いとは別の感情で、そんな簡単な想いじゃなかった。
恋愛感情の好きと風雅への好きは別物って認識だから、自分でもどうしていいかわからず、自分の思う感情のままいろんな人と付き合ってみるけど結局風雅への気持ちには勝てなかった。







仲直り？してから風雅は今まで通り一緒に居てくれて、関係性も相変わらずに見えたけど、どこか私に遠慮してると言うか、気を遣ってるのはわかってた。





琉巧に何気なく聞いた時「紗綾って風さんの事、どう思ってんの？」って聞かれて「どうって・・・幼馴染？」って返すと「幼馴染なぁ・・・一回風さんと真剣に話してみたら？紗綾が風さんの事どう思ってるのかとか、風さんが紗綾の事どんな風に思ってるんとか。・・ちゃんとお互い口に出してみたら？そしたらわかるんちゃう？・・・言わなわからんし聞かなわからんで？」なんて返された。

そう言われればそうなんだけど、もう風雅とお互い向き合って胸の内をさらけ出せるような空気はなくて、お互いの本当の事に目を逸らし続けて幼馴染を続けてた。






今更風雅とお互いの事をどう思うかとか、この関係性の内容を確認するような事が怖くてできなかった。
本当の気持ちを知ったら、知られたら、やっぱり私達は仲の良い幼馴染でいられない気がしていたから。
もう二度と風雅を失いたくなかったから。





だから自分の気持ちを深く考えるのも、風雅がどう思ってるかを考えるのもしなかった。





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