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駅前のコーヒーショップで窓際に座る紗綾を見つけたけど、他校の男２人組に声を掛けられていた。
遠目からでもわかるけど紗綾はその男達に顔を向けず窓の外見てて、男達は何か一生懸命に話しかけている、よく見る光景。
「ごめん。遅くなった」
男達の後ろから紗綾に向けて声を掛けると紗綾が男達越しの俺に笑顔を向けて「遅いやんかー」って言いながテイクアウト用のカップを持って男達を避けて立ち上がる。
俺も男達を無視して紗綾の腕を引っ張って店を出た。
なんか後ろで文句言ってる声がしたけど反応はしなかった。
「また声掛けられとったな？知らん人やった？」
「うん。知らん人。・・・あの人らしつこくて10分くらいおったし困っててん」
最初はちゃんと受け答えしていた紗綾も、人と待ち合わせしてるからと断っているのに遊びに行こうと言ってしつこいナンパだったと怒りながら話すけど、紗綾にとってはこんなのよくある事だった。
「相変わらずモテるなぁ。・・・1人で待たせんの怖いわ」
そう呟くと「・・斗亜はいつもそうやって心配してくれるねんな」って聞こえて、そんな事言われたのは初めてで斜め後ろの紗綾に顔を向けると、少し伏し目がちのなんとなく寂しそうな紗綾の顔が目に入る。
掴んだままだった紗綾の腕をゆっくり離すと紗綾が俺に視線を向ける。
「・・そんな捨てられた子犬みたいな顔すんな。・・・・心配せんでもそのうち風雅もいつも通りになるって」
「・・そうなんかなぁ？・・・・昨日ずっと考えててんけど・・私らって多分同じような事思ってて、幼馴染って状況に囚われ過ぎてたんちゃうかなって・・・今更やけど思ってん」
紗綾にしてはえらく真面目な回答が出てきて「おぉ・・・ほんまに今更やけど、そうやと思うで？」って突っ込むと「一言多いし・・・私にしては頑張って考えたんやから素直に褒めてやぁ」って腕を殴られる。
「いやいや・・・・斗亜らからしたら、なんでその考えに辿り着かんの？ってずっと思ってたし」
痛くもない腕を擦りながらそう言うと「・・・・斗亜から見てさ・・私と風雅はどう見えてた？」なんて、何とも言い難い質問をされる。
「えぇー・・難しいなぁ。・・・・言うてる事と思ってる事とやってる事が全部違う2人・・・って感じ？」
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あお(プロフ) - ぴのさん» 好みの書き方みたいで嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月13日 20時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 文才がとても好みなのですが、名前変換はできないよう設定しているのでしょうか？ (10月13日 14時) (レス) id: 8b367529bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 17時
