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紗綾にとって俺はどんな存在だったんだろう。
ずっと隣に居たから、ずっと当たり前に隣に居ると思ってたんだ。
紗綾が女の顔を見せたあの時までは。
紗綾が女で俺が男なのは当たり前にわかっていたけどどこか兄妹って言うか家族のような感覚だったのに、あの時ハッキリと俺は女として紗綾が好きってわかってしまった。
でも俺をそんな風に見てない紗綾をいつまでも俺の物にしていたくて、幼馴染にこだわっていたのは俺だった。
幼馴染ならいつまでも一緒に居れるって、そう思ってたからこんな態度を取り続けていたのに、結局は一度気付いた感情に抗う事なんてできなくて、女としての紗綾を求めてしまった。
じゃあちゃんと告白して、その他大勢の男と同じ土俵に立てば良かったのかもしれないけど、それこそ今更すぎてできなかった。
どっちにしろ、男女の友情が成立しないって名言と似たようなもんで、男女の幼馴染の関係も成立しなかったって事だな。・・・俺達は。
駅と反対方向へ歩きながら、そんな事を考えた。
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日替わり定食を食ってる所に拓哉が同じ日替わり定食を持って隣に座ってきた。
休み時間の度に昨日のストーカー行為の結果を伝えてきてたけど、拓哉と彪太郎が紗綾の学校に向かった時、既に紗綾が学校に居なかった事は知ってるので全然聞く気にもなれなかったが、2人の当初の目的は果たされなかったけど、代わりに女子高の可愛い子達と仲良くなったらしい。
紗綾がこの辺じゃあ可愛くてモテるで有名なＪＫなら、拓哉はイケメンでモテる有名なDKで、そんな拓哉が女子高の前に居たらそりゃ声も掛けられるだろう。
「てかさ、俺らって結構有名らしいで？俺らが正門の前居たらめちゃ声掛けられた」
「ほんまな？ちょっとしたアイドル気分やったな」
嬉しそうに話す拓哉と彪太郎に、へー良かったやんって一ミリも気持ちの籠ってない良かったねを送るけど全然気づいてなかった。
斗亜と琉巧は購買でパン買うって言ってなかなか戻ってこないから俺一人でこいつらの対応をしないといけなくて正直面倒くさい。
だから２人がなんか色々話してんだけど、へーそうなん？とか、ええんちゃう？なんて言葉でスルーしてたら知らない間に紗綾の学校の女の子と遊びに行く話になっていた。
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あお(プロフ) - ぴのさん» 好みの書き方みたいで嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月13日 20時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 文才がとても好みなのですが、名前変換はできないよう設定しているのでしょうか？ (10月13日 14時) (レス) id: 8b367529bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 17時
