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だらしなく椅子に腰かけたまま、この関係をどう終わらせようか考えたけど、終わる事を想定しらことが無かったので、どうすれば紗綾にとって1番良いのかがわからない。
ただこのままだと目の前の紗綾の大きい目から涙が零れるのはわかるんだけど。
嫌な思いばっかさせてごめん
紗綾から零れたのは涙じゃなくて、本当は俺が言わなきゃいけないセリフ。
聞こえた瞬間、あまりにも自分が情けなくて逃げ出したくなった。
とっくの昔にさっさと好きって伝えて振られてしまってれば、こんな拗れた関係になんかならなかったし、幼馴染って言う大義名分に甘え続けて紗綾を俺の中に閉じ込めてたのに全部紗綾のせいにして、自分が傷つきたくないからって自分からも紗綾からも逃げてたのは俺。
お願いやし嫌いにならんといて？・・風雅に嫌われたら死んでしまう
勝手に自己嫌悪に落ちてる俺に続けて聞こえた紗綾の言葉にあの日がフラッシュバックして、もう傷つけないとか失いたくないとかそんなんどうでもよくなって、ガタっと立ち上がってそのまま紗綾を引っ張って店を出た。
そのまま早足で一言も発さず駅までの道のりの間にある、暗くなってきてもう誰もいない公園まで来て、引っ張ってた紗綾の手を離して俺の方へ向かせてそのまま思い切り紗綾の口に嚙みついた。
キスじゃなく、腹の減った動物みたいに被りつくように舌を絡ませて紗綾を食べた。
今の今まで大事にしてきた紗綾を壊すように、息もさせないくらい。
こんな展開想像すらしていなかった紗綾の目は開いたままで、どんな顔で俺を受け入れるのか興味があったから俺の目も開いたまま。
見つめ合いながらめちゃくちゃ激しいキスしてるけど、紗綾はあまり慣れてないのか上手く息ができてない。
ちょっと苦しそうに顔をしかめるけど俺はもうそんなのお構いなしに紗綾の頭を押さえつけ、今までの紗綾への想いをぶつけるように慣れてなさそうなその舌を絡ませ続けた。
段々スイッチが入って止め所を見失ってしまって、ついその先に手が出そうになった所で紗綾が俺の舌を噛んできたから、押さえつけてた腕の力が緩んだ。
咄嗟に紗綾が俺を突き飛ばしてきて、一歩程後ずさった俺は口を手の甲で拭きながら「何すんねん！」って言ったら「あんたが言うな！」と怒鳴られた。そりゃそうだ。
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あお(プロフ) - ぴのさん» 好みの書き方みたいで嬉しいです！感情移入しにくいかと思いますが、全作品、固定氏名で書かせていただいてます。それで良ければ最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (10月13日 20時) (
レス) id: 8b0beef4ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 文才がとても好みなのですが、名前変換はできないよう設定しているのでしょうか？ (10月13日 14時) (レス) id: 8b367529bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2023年10月11日 17時
